本体ケースのトップメーカーは、どんな電源ユニットを提案するのか?--Antec「NeoPower(ネオパワー)」 - (page 3)

Antec
内容:自作ユーザーにとって、Antecは本体ケースのメーカーという印象が強い。しかし同社は、自作PCに関わるさまざまなパーツをリリースするメーカーだ。そしてもちろん、Antecは自作PCにとって重要なパーツ、電源ユニットもリリースしているのだ。その最新シリーズが、Antec NeoPowerである。果たしてAntec NeoPowerはどういった電源ユニットなのか? その詳細をじっくり見て行こう。

 さて、NeoPowerシリーズにとって機能面での大きな特徴は、やはり脱着可能なケーブルだ。NeoPower650の場合、24ピンメイン電源、4ピン補助電源、そして8ピン補助電源、6+2PCI Express電源の各ケーブルが固定となっている。これらの電源ケーブルはほとんどのシステムで必須となるので、分離式にする必要はないと判断されたのだろう。

 モジュラー式になっているのは、デバイス用のケーブルである。NeoPower650にはSerial ATA電源ケーブルとペリフェラル電源ケーブルがそれぞれ2本ずつ、さらに6ピンPCI Express電源ケーブルが1本付属している。FDD電源ケーブルはペリフェラル電源ケーブルの変換ケーブルとして提供されている。一方、電源ユニット側には5つのコネクタが用意されており、必要なケーブルだけを接続して使用すればいい。

 例えばNeoPower650を搭載する自作PCにSerial ATA II対応ハードディスクと標準的な光学ドライブを1基ずつ、さらに6ピンPCI Expressを必要とするビデオカードを搭載する場合、ケーブルは3本だけ接続すればいいということだ。不要なケーブルをなくすことで、本体ケース内部がすっきりとし、空調環境がよくなる。

  • 電源ケーブルは主要なものを除いて、モジュラー式になっている。必要なものだけを接続すればいいので、本体ケース内部がケーブルで混雑せず、空調機能の改善に期待できる

  • NeoPower650の場合、24ピン電源ケーブルを含め、4本のケーブルがユニット本体から伸びている。PCを組めば必要になるケーブルは、わざわざモジュラー式にすることもない。これらのケーブルは約50センチと、充分な長さが確保されている

  • 24ピン電源コネクタ

  • 20ピン電源コネクタを兼ねている

  • ユニークなのはこの6+2PCI Express電源コネクタ。ビデオカードに応じて6ピンにも、8ピンにも使用できる。ほかにモジュラーケーブルで6ピンPCI Express電源ケーブルが用意されているので、ハイエンドなビデオカードにも対応できる

  • 付属のモジュラー式Serial ATA電源ケーブル。2本付属し、1本につき2つのSerial ATA電源コネクタが用意されている。長さは73センチ

 しかし、モジュラー式のケーブルはコネクタが増えてノイズが発生しやすくなるという人もいるが、通常の使用で気にするようなレベルではない。またNeoPowerシリーズでは金メッキコネクタを採用し、高い通導性や耐久性を確保している。多少のノイズより、本体ケースの内部がスッキリするメリットの方がはるかに大きいと思う。

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