MacとWindowsを1台で動かす真の魅力とは?--プロトン「Parallels Desktop for Mac」 - (page 3)

ラネクシー
内容: MacでWindowsが動く。数年前ならかなりのユーザーが「えっ?」と思ったことも、いまは簡単に実現できる。それが、プロトンが販売する「Parallels Desktop for Mac」なのである。

Mac OS Xのアプリケーションと同じように扱えるWindows

 バージョン2.5にあたる日本語版のParallelsで特徴的なのは、コヒーレンスモード。これはWindowsで起動したアプリケーションを、単独のウィンドウとしてMac OS Xのアプリケーションとあたかも同じように扱うもの。参考画面を見るとよくわかるが、ここで利用しているWindows Live MessengerはWindows版である。Mac OS XにもMessengerは提供されているが、Shake機能やオフライン時のメッセージ受信機能などいくつかの機能はWindows版だけのものだ。特に後者は相手がメッセージを託したつもりでも、Mac版のMessengerでは気がつかないということもあり、行き違いが起きることもある。チャット相手がWindowsユーザーであるなら、コヒーレンスモードのWindows Live Messengerを常用するというのは解決策の1つになるはず。もちろんMessengerだけでなく、すべてのアプリケーションがコヒーレンスモードで利用できるので、複数のWindows対応アプリケーションを立ち上げたMac OS Xのデスクトップは、あたかも2つのOSが混在しているかのように彩られることになる。

  • こうして並んでいると違和感はないが、起動しているメッセンジャーはWindows Live Messenger 8.1

  • Mac版のMessengerも同時に利用できるので、アカウントが2つあれば仕事とプライベートで使い分けるのも便利。寂しいときはひとりでチャット遊びもできる

  • コヒーレンスモードを使って、Mac OS X、Windows Vistaを問わずアプリケーションを立ち上げてみた状態。見かけ上はMac OS Xのアプリケーションの1つのように、Windowsのアプリケーションウィンドウが存在する。ここまで開きすぎると、もちろん生産性は落ちる。ほどほどに

  • Mac OS X標準のSafariと、Windows Vista標準のInternet Explorer7、それぞれのブラウザでどのようにレンダリングされているか、コヒーレンスモードで重ねてみるとわかりやすい

 ここまでの紹介は、どちらかと言えばMacで不足している部分をWindowsで補うという要素が中心だったが、ポジティブな使い方も重要だ。たとえばウェブ制作などでは制作したページがMacとWindows、そして各種ブラウザそれぞれでどのように見えているかを確認することが必要になるが、これが1台のMacで簡単に行える。間近に並べて見ることができるから、複数のディスプレイでみる以上に一目瞭然だ。コヒーレンスモードで混在して起動させているMacとWindowsのブラウザ各種に次々とhtmlファイルをドラッグ&ドロップしてもいいし、ローカルの検証用サイトを自動更新で確認するという方法をとることもできる。サイトを構成するテキストや画像のファイルはWindows側で作成していて写真や動画はMacという作業環境でも、ファイルの収集にかかる手間も格段に省くことができるようになるはずである。Javaスクリプトや各種プラグインの動作確認も容易だろう。

  • 画面が少々見にくいが、Mac OS X側で起動したiTunesでは音楽の出力先が別室のAirMac Expressにつないだスピーカーになっている。この状態でWindows側のiTunesを使い、接続したワイヤレスデジタルヘッドホンで別の音楽を楽しめる

 同一のアプリケーションと周辺機器を使う例としては、かなり凝ったものになるが、一台のMacで2種類の音楽を同時に流すということもできる。ここでは、アップルの「AirMac Express」とラトックシステムのUSB対応ワイヤレスデジタルヘッドホン「REX-WHP2」を用意。Mac OS XとWindowsでそれぞれにiTunesを起動する。Mac側ではAirMac ExpressのAirTune機能を利用して別室に音楽を配信しておく。自身ヘッドホンをつかってWindows側のiTunesから、まったく別の音楽を聴くという仕組みだ。

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