VAIOシリーズは、デザイン的な面でも評価が高いシリーズだが、VAIO 「type G」もその流れを受け継ぎ、美しいボディデザインを実現。直線を基調としたシンプルなデザインで、オフィスなどのビジネスシーンにも違和感なく溶け込める。両サイドには、単純な面ではなく、斜めにカットされた複数の面から構成される多面体デザインが採用されている。この多面体デザインも、USBポートなどのインターフェースの使いやすさと、手前側の持ちやすさを両立させるために考案されたものだ。また、ラッチレスデザインを採用しているため、ラッチの出っ張りがなく、すっきりしている。
VAIOシリーズは、一般のショップで販売される店頭モデルと、直販モデル「VAIOオーナーメードモデル」に大別でき、後者ではCPUやメモリ、HDDなどのスペックやボディカラーなどを、目的や予算に応じて自由にカスタマイズできることが魅力だ。店頭モデルのボディカラーはシルバーのみだが、ソニースタイルでは、新たにプレミアムブラウンとブラックの2色が追加され、3色の中から選べるようになった。プレミアムブラウンは1200台限定の特別色であり、落ち着いた色調で美しい。素材感を活かした表面の仕上げもすばらしいので、ボディカラーにこだわる人にお勧めした い。ブラックモデルやプレミアムブラウンモデルでは、液晶ディスプレイの外枠とキーボードも 同じ色で塗装されており、統一感のある美しいボディを実現している。
Vista搭載春モデルは、昨年秋に登場した初代VAIO 「type G」に比べて、CPUやメモリといった基本スペックが向上している。初代VAIO 「type G」では、CPUとしてCore Solo U1300(1.06GHz)を搭載し、512Mバイトのメモリを装備していたのに対し、春モデルでは、CPUがワンランクアップしてCore Solo U1400(1.2GHz)に、メモリは倍増して1Gバイトを標準搭載するようになった。Windows Vistaは、Windows XPに比べて使いやすく進化しており、セキュリティ機能なども強化されているが、その反面、快適に利用するには多くのメモリが必要になる。Windows XPの場合、メモリが512Mバイトあればそれほど不満はなかったが、Windows Vistaなら、やはり1Gバイトは欲しい。春モデルなら、最初から1Gバイトのメモリを搭載しているため、メモリを増設せずに、Windows Vistaを快適に動かせる。実際に、Windows Vista Aeroを有効にした状態でWindows Vistaを利用してみたが、レスポンスも十分高速で、快適に使うことができた。
なお、VAIO 「type G」の店頭モデルは、1スピンドルモデルの「VGN-G1LBN」と、2スピンドルモデルの「VGN-G1KBN」の2機種用意されているが、VGN-G1LBNでは、1Gバイトのメモリがオンボードで実装されており、SO-DIMMスロットが空いているのに対し、VGN-G1KBNは、オンボード512Mバイト+512Mバイト SO-DIMMという構成になっているので、SO-DIMMスロットは空いていない。HDD容量は80Gバイトで初代VAIO 「type G」と変わっていないが、80Gバイトあれば、ビジネス用途には十分だ。
また、仕様を自由に選択することができるソニースタイル では、CPUをCore Solo U1500/Core Solo U1400/Celeron M 443から、メモリ容量を2Gバイト/1.5Gバイト/1Gバイトから選択できる。HDD容量の選択肢も秋モデルに比べて増えており、100GバイトのHDDを選べるようになった。店頭モデルでは、光学ドライブとして、DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DL対応)が搭載されているが、VAIOオーナーメードモデルではDVD-ROM/CD-RWコンボドライブを選ぶことも可能だ。
VAIO 「type G」では、ディスプレイとして、LEDバックライト搭載の12.1インチTFT液晶パネルを採用している。LEDバックライトは、一般的な冷陰極管バックライトに比べて、効率が高く、より薄くできることが利点だ。液晶部分の厚さはわずか4.4mmと非常に薄いが、衝撃を分散するフローティング構造を採用しており、十分な強度を実現している。ノングレアタイプの液晶なので、表面への外光の映り込みが少なく、長時間使っていても目が疲れにくい。
VAIO 「type G」は、ビジネス向けモデルらしく、セキュリティ機能が充実していることも魅力だ。指紋センサーをキーボード右上部分に内蔵しており、指紋によるログイン操作やスクリーンセイバーロック解除などが可能なほか、暗号化データを格納するTPMセキュリティチップも搭載。また、パームレスト右側にはFeliCaの情報を読み出せるFeliCaポートを内蔵しているが、このFeliCaポートをセキュリティ用途に活用することも可能だ。FeliCaを利用したEdyカードやおサイフケータイなどをキー代わりに使い、FeliCaポートにかざすだけで、ログイン操作やスクリーンセイバーロック解除などを行うことができる。これらのセキュリティ機能を活用すれば、万一本体をどこかに置き忘れたりしても、重要なデータが他人に見られてしまう心配はなくなる。
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