僕がタブレットを使いはじめたのは、3年ぐらい前。どうしても仕事で使う必要があって、さわりはじめたのがきっかけだ。たしかに最初は使い慣れなかったけれど、3日目ぐらいから「やっぱり便利だな」と感じはじめた。で、慣れてしまうと今度はもうマウスには戻れなくなっていた。だから、まだマウスを使ったことのない人にも、「だまされたと思って3日間使ってみて」と言いたい。
タブレットのセミナーにも講師で行くこともあるけれど、タブレットをまったく使ったことがない人だと、最初はかなり手こずる人もいる。確かにたった一時間のセミナーでは、使い慣れるのにちょっと難しい場合もある。でも3日間使ってみると、タブレットの入力エリアとディスプレイの画面が密につながる感覚がつかめるはずだ。Adobe Photoshop CS2で言えば「バッチツール」や「スタンプツール」のように、繰り返し細かい作業をするときなどに本当に便利。
Intuos3の場合は、両側についている「エクスプレスパッド」の各キーには初期設定ではそれぞれCtrlキー、Shiftキー、Altキー、スペースキー(Macintoshの場合はCommandキー、Shiftキー、Optionキー、スペースキー)が割り当てられていて、ペンと組み合わせて使えるので、タブレット上からキーボードへ手を移動しなくても、ある程度のことができてしまう。これがとても便利で、マウスに戻れない理由の1つにもなっている。
「エクスプレスパッド」には、画面の拡大縮小や、スクロールなどに便利な縦長のトラックパッドもあり、指で動かして効率よくレタッチできる。これに慣れてくると、ウェブブラウザでネットサーフィンするときでも、タブレットの方が段々、便利に感じるようになってくる。
今回紹介している「PTZ-631W」は、ワイド画面のノートパソコンやApple Cinema Display、最近増えてきているワイド画面の液晶ディスプレイなどにぴったりのA5ワイドサイズのモデルだ。タブレットの作業エリアは使用するモニターと1対1の絶対座標で動作する。だから、画面と入力エリアの縦横比が同じほうが使いやすい。Intuos3ではこれを設定で自由に使用するエリアを設定できる。ワイド画面の場合、通常の4:3サイズを使用するときに設定をすると縦が余ってしまい、使わない部分が出てしまう。やはり、ワイド画面にはワイドサイズのタブレットで縦横比をきちんと対応させた方が格段に使いやすい。
23インチApple Cinema HD Displayの例では、解像度は1,920ドット×1,200ドットのWideUXGA。デジタルハイビジョン放送の1,920ドット×1,080ドット、フルHDに対応するという意味で、この16:10の画面を持つノートパソコンや液晶ディスプレイも増えているのだが、この16:10の表示比率にPTZ-631Wはぴったりだ。
一眼レフデジカメで撮影する画像データも、コンパクトデジカメの3:4の比率に比べてさらに横長の2:3。ワイド画面であれば作業エリアを十分に使えて、レタッチの作業も効率的に行える。横位置の写真を多く撮影するようなら、ワイド画面+ワイドサイズのタブレットがとくに有効に使えるだろう。
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