デジカメ写真を効率よくレタッチ--ポートレートを自然に仕上げる高機能タブレット「Intuos3 PTZ631W」 - (page 2)

レポート・モデル撮影:魚住誠一/編集・製品写真:アクティフ2006年10月06日 12時42分
ワコム
PTZ-631W
内容:Intuos3は、プロのイラストレーターやCGアーティストが愛用しているというイメージが強い高機能のタブレットだが、実はプロのカメラマンにも愛用されている。欧米では、フォトグラファーがタブレットで写真のレタッチをするのはかなりポピュラーで、日本よりも利用率が高いと聞く。今回は、ポートレートの撮影でお馴染みでレタッチにも造詣の深いフォトグラファー、魚住誠一氏がフォトグラファーの目線から、写真のレタッチに具体的にどう便利なのか、Intuos3をレビューしてみた。

だまされたと思って3日間使ってみるのがオススメ

  • マウスはタブレットの上で利用する。ボール型マウスのようにメンテナンスも必要ないし、オプティカルマウスのように電池も必要ない便利な作り

 僕がタブレットを使いはじめたのは、3年ぐらい前。どうしても仕事で使う必要があって、さわりはじめたのがきっかけだ。たしかに最初は使い慣れなかったけれど、3日目ぐらいから「やっぱり便利だな」と感じはじめた。で、慣れてしまうと今度はもうマウスには戻れなくなっていた。だから、まだマウスを使ったことのない人にも、「だまされたと思って3日間使ってみて」と言いたい。

 タブレットのセミナーにも講師で行くこともあるけれど、タブレットをまったく使ったことがない人だと、最初はかなり手こずる人もいる。確かにたった一時間のセミナーでは、使い慣れるのにちょっと難しい場合もある。でも3日間使ってみると、タブレットの入力エリアとディスプレイの画面が密につながる感覚がつかめるはずだ。Adobe Photoshop CS2で言えば「バッチツール」や「スタンプツール」のように、繰り返し細かい作業をするときなどに本当に便利。

 Intuos3の場合は、両側についている「エクスプレスパッド」の各キーには初期設定ではそれぞれCtrlキー、Shiftキー、Altキー、スペースキー(Macintoshの場合はCommandキー、Shiftキー、Optionキー、スペースキー)が割り当てられていて、ペンと組み合わせて使えるので、タブレット上からキーボードへ手を移動しなくても、ある程度のことができてしまう。これがとても便利で、マウスに戻れない理由の1つにもなっている。

  • 「エクスプレスパッド」は、左右両側にあるので右利きでも左利きでも使えるユニバーサルデザイン

 「エクスプレスパッド」には、画面の拡大縮小や、スクロールなどに便利な縦長のトラックパッドもあり、指で動かして効率よくレタッチできる。これに慣れてくると、ウェブブラウザでネットサーフィンするときでも、タブレットの方が段々、便利に感じるようになってくる。

ワイド画面にはワイドのタブレットが使いやすい

  • Apple Cinema HD Displayのように、最近増えているワイド画面の液晶ディスプレイにはワイドモデルのタブレットがおすすめ

 今回紹介している「PTZ-631W」は、ワイド画面のノートパソコンやApple Cinema Display、最近増えてきているワイド画面の液晶ディスプレイなどにぴったりのA5ワイドサイズのモデルだ。タブレットの作業エリアは使用するモニターと1対1の絶対座標で動作する。だから、画面と入力エリアの縦横比が同じほうが使いやすい。Intuos3ではこれを設定で自由に使用するエリアを設定できる。ワイド画面の場合、通常の4:3サイズを使用するときに設定をすると縦が余ってしまい、使わない部分が出てしまう。やはり、ワイド画面にはワイドサイズのタブレットで縦横比をきちんと対応させた方が格段に使いやすい。

  • ワイド画面のディスプレイで、PTZ-631Wに付属するレタッチソフト「Adobe Photoshop Elements 3.0」(Windows版)を使って一眼レフデジカメで撮影した2:3の画像を表示させた例。ワイドサイズのタブレットであれば操作も効率よくできる。付属ソフトはWindows版、Macintosh版の両方が添付されているので、どちらのOSでも利用できる

 23インチApple Cinema HD Displayの例では、解像度は1,920ドット×1,200ドットのWideUXGA。デジタルハイビジョン放送の1,920ドット×1,080ドット、フルHDに対応するという意味で、この16:10の画面を持つノートパソコンや液晶ディスプレイも増えているのだが、この16:10の表示比率にPTZ-631Wはぴったりだ。

 一眼レフデジカメで撮影する画像データも、コンパクトデジカメの3:4の比率に比べてさらに横長の2:3。ワイド画面であれば作業エリアを十分に使えて、レタッチの作業も効率的に行える。横位置の写真を多く撮影するようなら、ワイド画面+ワイドサイズのタブレットがとくに有効に使えるだろう。

Intuos3の詳細はこちらから。
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