ニコンイメージングジャパンは11月5日、ニコンFXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ「Df(ディーエフ)」を11月28日に発売すると発表した。カラーはシルバーとブラックの2種類。
「30年以上カメラを開発しているが、これだけ賛否両論が分かれるものは初めて」──開発にあたり、社内稟議での苦労を明かしたのは、ニコンフェローの後藤哲朗氏だ。Dfの企画・開発を行った後藤研究室の室長で、D3の発表以来6年ぶりに登壇した。
社内では反対もさることながら、「賛成もすごかった。上層部に強烈な賛同者がいて、ルーチン(製品化)に載せることができた」という。2009年から開発を続けてきたが、製品化までの間には東日本大震災などにより予定通り進まなかったことも多々あったと振り返る。
ターゲットは“精密機械としてのカメラ”が好きな人。純粋に写真を楽しむことを追求したオンリーワンの一眼レフカメラ、と位置付ける。これまでにない操作性を備えながら、高画質と重さ765gとニコンFXフォーマット最小・最軽量ボディを実現した。
内部はフラッグシップモデル「D4」(2012年3月発売)と同等の画質という。有効画素数1625万画素、FXフォーマットCMOSセンサ、画像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載する。常用ISO感度域はISO 100~12800と広く、さらにISO 50相当までの減感、ISO204800相当までの増感も可能だ。
可倒式露出計連動レバーを採用し、非AIレンズの装着も可能で、往年のNIKKORレンズを組み合わせてさまざまな表現を楽しめる。
標準レンズ「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G(Special Edition)」(2万9400円)も同時に発売する。「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」をベースに、Dfとのマッチングを考慮して、レザートーンの外観塗装、アルミ製のシルバーリングやマニュアルフォーカスレンズのローレットを再現したフォーカスリングを採用したレンズだ。
なお、市場想定価格はボディ単体は28万円前後、「Df 50mm f/1.8G Special Editionキット」は30万円前後を予定している。
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