2009~2010年のアナログ地上波の停止前にデジタルテレビへと乗り換えた層が、買い替え需要期に突入しはじめ、テレビの需要は上昇に転じつつある。盛り上がりを見せるテレビ市場に、ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」は、Android TVの新モデル「X9350D/X9300D/X8500D」シリーズを投入する。全機種ともに発売は5月21日。
BRAVIAは、音声検索や動画キャスト機能などを備えたAndroid TV機能を2015年モデルから全面的に採用。YouTubeやNetflix、Huluなどの動画サービスをはじめ、クックパッド、乗換案内などの生活密着型のサービス、ショッピング、ゲームなどのアプリも用意し、テレビを軸にあらゆるサービスを利用できる。
ソニーでは、Android TV採用以降、テレビのネット接続率を60%程度にまで引き上げており、これは従来機種から比べほぼ倍の数値。現在ネット接続率が最も高いテレビだとしている。
新モデルでは、Android TV機能の使いやすさと4Kテレビの高画質を融合。放送、録画番組、ネット動画とあらゆるコンテンツを音声検索で素早く読みだし、4Kの高画質で視聴できる環境を整える。現行機では、赤外線とタッチパッドの2つを付属していたリモコンは、新たな音声検索付きリモコンの1つに集約することで、操作性を高めた。
上位機となるX9350Dは、65V型の「KJ-65X9350C」(想定税別価格:54万円前後)と55V型の「KJ-55X9350C」(同:39万円前後)の2モデルをそろえる。トゥイータ、磁性流体ウーファ、サブウーファを2個ずつ、計6個のスピーカを画面の左右に内蔵し、ハイレゾ音源の再生にも対応。テレビ画面と一体感のある高音質を提供する。
65V型の「KJ-65X9300C」(同:49万円前後)と55V型の「KJ-55X9300C」(同:34万円前後)をラインアップするX93000Dシリーズは、奥行き36mmのスリムデザインを採用。独自の新技術「Slim Backlight Drive(スリムバックライトドライブ)」を採用することで、薄さと高コントラストを両立した。
スリムバックライトドライブは、エッジ型LEDの部分駆動タイプのバックライトを使用しながら、導光板の構造を変えることで、明るさをより細かくコントロールできる新技術。直下型に近い明るさを再現できるとしている。
重量は28.9(55V型は22.0)kgで、壁掛けも可能。横長の専用壁掛け金具を用意することで、柱が離れていても、安定した壁掛け設置をサポートする。
X8500Dシリーズは、65V型の「KJ-65X8500C」(同:40万円前後)と55V型の「KJ-55X8500C」(同:31万円前後)を用意。4Kのスタンダードモデルで、上位機に搭載されている高輝度技術「X-tended Dynamic Range PRO」、動きの速い映像に強い「モーションフローXR240」「倍速駆動パネル」などを省いている。
全機種で地上、BS、110度CSデジタルチューナを2基ずつ搭載し、別売のUSB HDDを接続すれば裏番組の録画にも対応。スカパー!プレミアムサービス、「ひかりTV 4K」ビデオオンデマンド配信、4Kアクトビラにも対応し、4K HDR対応コンテンツも視聴可能だ。
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