2012年、必聴ヘッドホン10選--気になったモデルを独断でピックアップ

低音重視やBluetoothがトレンド、売れ方も変化に富んだ1年

 近年のヘッドホン市場は、盛り上がりが一巡した感がある。それでも2012年を振り返ってみると、海外メーカーの相次ぐ本格的参入や国内でも新たなスタイル提案を打ち出したモデルの登場などにより、結果としては豊作の1年になったのではないだろうか。

  • 海外メーカーの本格参入や国内メーカーのラインアップ増強など2012年、ヘッドホンは豊作の年になったのではないだろうか

 トレンドはいくつか挙げられるが、2011年に引き続き、重低音サウンドモデルが人気だった。低音重視を謳う製品数がこれまで以上に増えており、買い替えユーザーのニーズが高いことを示唆している。一方、スマートフォンや「iPhone」、新型「iPod」などによりワイヤレス環境の整備によりBluetooth製品が増加。例えば、人気モデルが同様のクオリティを持ってワイヤレスで楽しむことができるなど、利便性と相まって今後も加速しそうなカテゴリとなりそうだ。

 さらに、製品とともに多くのオーディオメーカーがAndroidやiPhone向けの専用アプリを提供するなど、使い方にも幅が広がってきている。

 また、これまでの売れ方の常識を覆す、いくつかのトピックもあった。Appleのインナーイヤーヘッドホン「Apple EarPods with Remote and Mic」は、カナル型全盛の市場において、いわゆるインナーイヤータイプとしては別格の売れ行きを見せた。ブランドの強さももちろんあるが、かつて慣れ親しんだスタイルでもしっかりニーズがあることを、結果として残した格好だ。

 一方、実際には安価なものが中心に売れる市場の中でも、決して安くはない価格帯でユーザーの心をしっかりつかんだ製品があった。ソニーのオーバーヘッドモデル「MDR-1」シリーズである。こちらも発売と同時に一気に大ヒット。時代にかかわらず、高級モデルでもいいものは売れるということを証明している。

 ここでは、2012年に発売されたヘッドホンの中から、製品としての目新しさやこれまでにない機構で音を追求したもの、新たなスタイル提案を打ち出したものなど、筆者の独断と偏見で気になったモデル10選をピックアップ。発売された時系列に沿って、注目のポイントや音質傾向などを交えて振り返る。

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