最後に、このほかにも気になるモデルとヘッドホン関連製品も挙げておきたい。密閉型から開放型へ4段階の変更が可能な「バリアブルバスレフシステム」を採用した、beyerdynamicのオーバーヘッドモデル「CUSTOM ONE PRO」はありそうでなかった製品だ。自宅でも、屋外でもハウジング下部のスライダを操作し、環境に応じて高音質が楽しめる。
同じく音質を変更が可能な製品として、パイオニアのオーバーヘッドモデル「SE-MJ751」がある。こちらは新開発の「BASS LEVEL CONTROL」により音楽に合わせて、ジョグダイヤルで低音量を変更できる。ヘッドホンの音質を変える手段はいくつもあるが、それぞれオーバーヘッドの特性を活かし、手軽に変更できるのがポイントだ。
また、ハイレゾ音源配信などの環境が整備されたことなどから、認知度も向上してきたヘッドホンアンプでも、2012年は注目のモデルが登場している。ソニー初のヘッドホンアンプ「PHA-1」だ。マニアをもうならせるディテールと使い勝手の良さ、そして何より同社の優れた音響技術が詰め込まれた逸品。裾野が広がってきた同カテゴリに拍車をかけるモデルとなっている。
総じて2012年は、2011年以上に新たな技術や新シリーズなどが登場した年となった。パロットやゼンハイザーといった海外勢の斬新さや手法に対し、ソニーやJVCケンウッドなどの国内勢は練られた技術力で応戦するという構図。それは、まだまだ次の可能性を感じさせてくれる好況であり、結果としてユーザーが今後もいい音の恩恵を受けられることへとつながりそうだ。
ここで取り上げた製品は、価格の差こそあれ、いずれも大注目の製品ばかりである。できれば、店頭などで実際に試聴してから購入を検討してほしい。
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