実際にランニング、ウォーキングを試してみた。アームバンドの装着感は悪くないが、多少激しい動きをするとずれることがある。ずれを無くすために強めに締めることもできるが、締め付けが気になってしまう。また、アームバンドに収まる軽量な本体は苦にならないが、ヘッドフォンコードが多少だが気になる。器具の多いフィットネスクラブやジムでは、コードのたるみに注意した方がよさそうだ。
外でランニングしているときに注意しなければいけないのが、周囲の音だ。車や自転車などと遭遇する機会が多いので、音量を上げすぎて、周囲の音が聞こえなくなるとかなり危険。音もれを抑える機能でもある音量リミットを設定しておけば、一定の音量よりも上がらなくなる。大きな音のままで路上に出てしまうのを防いでくれるありがたい機能だ。
Gセンサーには、その他にも多くの機能が搭載されており、その中でも特徴的なのが、再生方法の切り替えだ。液晶面を上にもった状態で、約2秒間に3回振ると、再生モードが切り替わってくれる。再生モードは、全曲シャッフルリピートやフォルダーリピートなどが用意されており、切り替わった後、再度3回振るともとのモードに戻る。
Gセンサーは、デフォルト状態では、曲の再生中やFM放送受信中にしか働かないようにセッティングされており、音楽を聴いていない場合は、どんなに動いていても数値は変わらない。設定を変更することで、常時作動させることもできる。常時作動させることにより、ランニングやウォーキングなど、トレーニング中以外の音楽を聴いていない状態でも、歩数計や距離、消費カロリーを計測できる。ただし、電池消耗はデフォルト状態よりも高く、稼動時間は短くなる。逆に常時働かせなくすることもでき、この場合は電池寿命を持たせることが可能だ。
音声圧縮方式は、MP3、ATRAC3、WMAに加え、AACにも対応。3分充電で3時間再生の急速充電も健在だ。
S205Fは、追加機能に優れたポータブルオーディオと考えるのではなく、スポーツ、トレーニング用として、使い分けをするセカンドマシンとしての使い方が適している。もちろん、常時S205Fを使用することもできるが、スポーツウェアに着替えるのと同様に、ポータブルオーディオも着替えて使いたい。
たいくつなランニングに投げ出してしまった人も、音楽とともにもう一度チャレンジしてみるのはいかがだろうか。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境