小林雅
2005/11/16 08:00
すでにウェブ上でも話題となっているが、10月5日から7日まで「Web 2.0 Conference 2005」がサンフランシスコのArgent Hotelで開催された。この刺激的なカンファレンスについて、私なりにテーマをピックアップし、ベンチャーキャピタリストとして感じたことをまとめてみよう。
その前にWeb 2.0とは何だろうか--まずはCNET Japanで翻訳されているTim O'Reilly氏の論文「Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル」(原題は「What is Web 2.0」)を熟読して頂きたい。中でも「Web 2.0ミームマップ」は概念を理解する上で非常に役立つ図だ。
この論文でブログや写真共有サービスのFlickr、オンライン百科事典のWikipediaといった例を引き合いに出しているように、Web 2.0とはユーザーが生み出すオープンかつ無料のサービスやGmail、Google MapsといったAJAXベースのサービスを包括した概念である。また、「プラットフォームしてのウェブ(The Web as platform)」であり、「自分に必要なデータをコントロールできる(You control your own data)」ことが中心にある。
日本ではWeb 2.0といってもなかなか馴染みのない言葉であるが、ブログやソーシャルネットワーキングサービス、写真共有サービス、ユーザー参加型コミュニティサイト、Google Mapsを利用した各種サービスを利用しているユーザーは多く、理解しやすいようにも思える。
Web 2.0時代の中心はGoogle
さて、カンファレンスについて話を進めていこう。
カンファレンスに参加するには約30万円の高額チケットを購入しなければならないにもかかわらず、完売したということで会場は満員だった。約800名の参加者の熱気があふれかえり、ネットバブルのときの盛り上がりと重ね合わせて考える人も多かったように思う。
Web 2.0 Conference 2005のスケジュールとスポンサーを見るといまのインターネット業界の動向がわかる。目立っていたのは“サーチ”を巡る戦いだろう。今回、大口のスポンサーとしてAsk JeevesやGoogle、MSN Search、Yahoo!の四大勢力が勢ぞろいしていた。
初日のジェネラルセッションのオープニングに登場したのは、傘下にAsk JeevesやMatch.comを収めるInterActiveCorpの最高経営責任者(CEO)、Barry Diller氏である。

モデレーターを務めたジャーナリストのJohn Battelle 氏の最初の質問は「なぜ、Ask Jeevesを買収したのか?」であった。Diller氏は「今後もGoogleは引き続き35%から50%のシェアを占めるだろうか? そうはならないと思う」と答えていた。これは業界の覇権争いを象徴とする対談であり、Web 2.0 Conference 2005らしいスタートであった。
その後、GoogleのOmid Kordestani氏やMicrosoftのCTOのRay Ozzie氏らが登場した。Ray Ozzie氏はMSN Searchのビジョンを語っていた。
2日のジェネラルセッションのオープニングに登場したのはYahooの最高経営責任者(CEO)のTerry Semel氏である。
Semel氏は、Yahoo!について「テクノロジーを強化し、User-generated contents などの新しいWeb 2.0のコンテンツを強化する」という明確な方向性を打ち出していた。この戦略によってGoogleと対決していくという姿勢は非常に印象的であった。後半は、John Battelle氏からGoogleとの比較に関する質問があり、議論は盛り上がった。
最終日にはGoogleの共同創設者のSergey Brin氏が登場した。登場するとは知らされていなかったため、会場を驚かせた。当日はRSSリーダーのGoogle Readerの発表もあった。
上記の対談のモデレーターを務めたJohn Battelle氏は最近“The Search: How Google and Its Rivals Rewrote the Rules of Business and Transformed Our Culture(邦題は『ザ・サーチ--グーグルが世界を変えた』(日経BP社))”という本を出版したということもあるが、Googleを対立軸にライバル企業の思惑を引き出していた。John Battelle氏のメッセージは、Web 2.0時代の中心はGoogleであるということなのだろう。

アナリストが語る、サイトのユーザーエクスペリエンスを向上させる10個のカギ
S・ジョブズ氏の健康問題--アップルは詳細を公表すべきか
アップルが進める「製品の移行」--CFOの発言をめぐる憶測
「ニコニコ動画を日本のインフラにする」--夏野氏がニコニコ動画に参画した理由
ゲームソフト会社から見たiPhoneの魅力--「ここまで整ったプラットフォームは世界初」
データマイニングを取り巻くツールに自動化の流れ
ゲーム市場の台風の目と期待されるカプコン
オリンパス、第1四半期決算好調観測--円安も追い風に
DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」
原宿で野宿を含む15時間 - iPhone行列完全ドキュメント
「失われた10年」からの回復は、どういう課題を残したか?
Joomla CMSをカスタマイズするには・・・テンプレートが第一優先
最適なマウスの移動速度は?
パブリックコメントは国民に知られていなかった( 2 )
Google ツールバーの PageRank、数日以内に更新予定
Google Lively試してみました(クリボウの部屋へ行く)。
iPhoneの影で馬鹿売れしているみたい
動画配信の影響なのかインターネット部門が「終了」
Googleというネットの巨大なメディアに支配される脅威
フォトレポート:分解、アップル「iPhone 3G」
ちょっと変わった「iPhone」向けアプリケーション10種
契約してわかった、iPhoneのさまざまな注意事項
フォトレポート:米陸軍が表彰した2007年の技術
30日間、完全無防備でインターネットを利用したらどうなる?--マカフィーが実験
フォトレポート:ゲーム見本市「E3 2008」--MS、任天堂、ソニーなど主要プレスカンファレンス
[レビュー]高い信頼性を普通に使う地球に優しい電源ユニット--Antec EarthWattsシリーズ EA-650
オンリーワンの個性を極めた超薄型テレビ--日立 Wooo UTシリーズ
[レビュー]“この手があったか”と思わせるパワーユーザーも納得のPCオンデマンド--「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」+「Lui RN」詳細レビュー
今週の新製品総チェック:ドコモ、au夏モデルが続々店頭へ、ビデオカメラは新機種ラッシュ
[レビュー]テレビを持ち歩ける最強ツール--ソニー、Blu-rayレコーダー「BDZ-A70」
[レビュー]ネットワーク対応の高機能デジタルフォトフレーム--ソニー「Canvas Online CP1」
15時間の行列で手に入れたiPhone 3Gファーストインプレッション--ソフトバンクモバイル「iPhone 3G」
北京を見逃すな!--2008年夏、今買うべき「薄型テレビ」
[レビュー]通勤鞄に忍ばせたい軽さと装着感--マクセルのノイキャンヘッドホン「HP-NC15」メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。