「(PRODUCT) RED」キャンペーン、ウェブを絡めたプロモーションで成功

坂和敏(編集部)2006年10月23日 16時12分

  (PRODUCT) Redは、アフリカのエイズ撲滅を目指してU2のBonoらが始めたキャンペーン。このキャンペーンについては、先ごろAppleがこれに協賛して真っ赤なiPod nanoを発売した際にお伝えしたとおりだが、この (PRODUCT) Redのサイトを絡めたプロモーションが成功を収めているという話を、ウェブトラフィックを調査するHotwiseのブログが紹介している。

 まず、10月18日付けの「http://weblogs.hitwise.com/heather-hopkins/2006/10/project_red_brands_get_boost_f.html」には、このキャンペーンのメディアスポンサーとなっているMySpaceがメンバーに動員をかけた--MySpaceの共同創業者であり、入会時に最初の「友だち」になるTom Andersonがメンバーに(PRODUCT) Redへの登録を呼びかけるメールを送った結果、英国内からの同サイトへのアクセスが70倍の増加したとある(そのおかげで、Hitwiseの「コミュニティ−ヒューマニタリアン」というカテゴリで、前週73位だった(PRODUCT) Redサイトが一気に首位に躍り出た)。

 また、マーケティング関連の方々にはここが気になるところだろうが、(PRODUCT) Redサイトから各協賛ブランドサイトへの誘導効果もはっきりと現れているようだ。10月19日付けの「(Product) RED Successful in Driving visits to Partner Sites」によると、Bonoが10月13日に人気テレビ番組「Oprah Winfrey Show」に出演し、(PRODUCT) Redキャンペーンを紹介したのをきっかけに、同サイトへのトラフィックが前日比で2600倍に激増。さらに、そのうちの66.3%が協賛ブランドのサイトに流れたという(内訳は、Gapが1位で26.89%、Converse Onlineが2位で7.15%、Appleは第6位で4.99%となっている。詳しい内訳が上記ブログページで見られる)。

 あるサイトに訪れたユーザーは通常だと検索エンジンや競合サイトなどに流れることが多いことをふまえると、(PRODUCT) Redのキャンペーンがユーザーの興味を関連製品や協賛ブランドに向けさせたことは明らかだとこのブログは解説している。

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