いわゆる「Web 2.0」と呼ばれる大きな動きのなかでも、草の根の力を使ってウェブ上にある膨大な情報を分類・評価しようというソーシャルブックマークは、花形分野の1つといっていいかと思います。この分野には元祖ともいえる「del.icio.us」や「Digg」などとても有名なものがある一方、新規参入も相次いでいるようで、「なんでもリスト化して、順位付けしまおう」というサイト「listible.com」にある「Social Bookmarking Sites」のページをみると、すでに92ものサービスが登録されています(先日みたときには確か89件だったはずですが)。ちなみに、ランキングのトップはやはりdel.icio.usで、約8割の人がポジティブな評価を下しています。
BlueDotは、そんな乱戦模様のソーシャルブックマークの世界に新たに登場したサービスの1つ。News.comのAlpha blogで紹介されていたのを見て、私もこの新サービスを試してみて以来、すっかりこちらを乗り換えてしまいました。
具体的な使い方はdel.icio.usとまったく同じで、ブラウザのブックマークツールバーに置いた「Dot This!」というボタンを押すだけで、その時開いているウェブページを登録できます。ただし、del.icio.usとは違い、この登録時にポップアップウィンドウが別に開くため、当該ページに書かれた文言などを見ながら、メモやタグを書き込むことができるようになっています。また、個別のブックマークへのアクセス制限が3段階--「自分(プライベート)」「友達」「全員」にわかれているので、自分だけの備忘録がわりにするなど、他者への公開を前提としない使い方も可能でしょう。
このほかにも、BlueDotにちょっとした便利な機能がいくつか実装されています。その1つはページをブックマークする際に任意のテキスト部分を選択しておくと、その部分が自動的に引用されて対象ページの説明として残せる点。また、このブックマークレットは登録されるページに画像がある場合、それを自動的に取得してブックマークのアイコン画像として残すという機能もあり、あとから探す時にもそれだけ見つけやすくなります。さらに、各ブックマークには他のユーザーがコメントを書き込む欄が用意されているので、これを使って、たとえばあるニュース記事を読み進むうちに役に立つ情報に行き会った時など、この欄を使っていくつもの箇所をメモ代わりに書き出しておくといった使い方も便利でしょう。そして、各ブックマークの(情報の)中味について、星の数でレイティングすることもできます。
前述のように、無数のサービスが競い合うこの分野では、早晩さらに使い勝手のよいものが出てくると思われますが、なにかびっくりするほど新しいものが登場するまでは、私はこのBlueDotを使い続けることになりそうです。
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