未来のURL短縮サービスを一足先に使える「Bit.ly」 - (page 2)

文:Marshall Kirkpatrick
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年07月14日 07時00分

 他にもすばらしい機能がいくつか搭載されているが、これはほんの手始めだ。近いうちに、JavaScriptで記述されたブックマークレット、ユーザーアカウントが利用可能になる予定だ(最新情報:Bit.lyはつい最近、シンプルなブックマークレットを追加した。今後はさらに気軽に使えるように使えるようになる)。

Bit.lyの未来:意味解析と地理空間解析

 Bit.lyは、ReutersのOpen Calais意味解析APIを使って、ユーザーがショートカットを作成したすべてのページをバックグラウンドで解析している。Calaisは以前の記事で大々的に取り上げたことがある。Bit.lyは、Calaisを使って、ユーザーがショートカットを作成したすべてのページの一般カテゴリとテーマを特定する。開発者コミュニティーは、XML、JSON APIを使って、この情報を無料で入手できる。

 それだけではないと言わんばかりに、Bit.lyは、MetaCartaのGeoParsing APIを使って、収集したすべてのウェブページから地理位置情報を引き出している。

 たとえば、米国大統領選挙、Barack Obama氏、ノースカロライナ州アシュビルに関連するすべてのウェブページ、あるいは、テクノロジ、Google、オレゴン州ザダルズに関するすべてのウェブページを見たいとする。かなりの規模のページのデータベースを構築できれば、Bit.lyがこれらのページを提供するようになるだろう。Bit.lyは、構築したこれらのデータを他の開発者にも公開するつもりである。

 URL短縮サービスを使って、すべてのページのカタログを作成しない手はない。各ショートカットは、実際の人間のユーザーにとって重要なページを示しており、リンク送信者が大勢いればこのようなデータベースを構築するには好都合だろう。何気ない、オプトインの一般的なユーザーの活動によるウェブの意味索引作成はすばらしい戦略だ。

 わたしたち全員がこのデータへのアクセスを共有できる。これはすばらしいことであり、読者にもぜひBit.lyを利用してほしいと思う。

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