正直に話そう。われわれはみんなソーシャルメディア中毒者なのだ。病みつきになっているのだ。それが「Twitter」の新しいアプリケーションであろうと、「Facebook」の新しい機能であろうと、または新しい「ソーシャルなんとかサービス」であろうと、われわれは夢中になっている。しかし、われわれは判断基準にはならないかもしれない。実のところ、ソーシャルメディアにかかわると時間が取られるし、ほとんどの人はそれほど自由な時間があるわけではない。それでは、平均的な人々はどのようにソーシャルメディアにかかわることができるのだろうか。そして、そのためには実際にどれくらいの時間が必要なのだろうか。
われわれの目にとまったのは、Museum 2.0というブログの以下の投稿である。
[補足説明:Museum 2.0は、Web 2.0の技術と哲学を探究し、それを(現実世界の博物館のように)博物館に収蔵することを目的としたブログである。このサイトの所有者であるNina Simon氏はTech Museum of Innovationで新設されたTech Virtual Museum Workshopの学芸員として勤務しており、以前はElectric Sheep CompanyやワシントンD.C.にあるInternational Spy Museumで働いていたこともある。いずれにしても魅力的な読み物である]
投稿のタイトルは「Web 2.0にはどれくらいの時間が必要か」というものであり、投入するべき時間数に応じた、あらゆる種類の活動や参加のレベルをスケールの目盛りに表示している。
スケール上の点は平均的な人々(とはいえ特定の業界にかたよっている)が、どの程度の時間をかければ各種ソーシャルメディアとの関わりを日常的に維持できるかを示している。
これを「現実的な人間」のスケールと呼ぼう。
Simon氏は特に博物館のスタッフを念頭にこれを書いているが、有用な情報が含まれており誰にとっても得るところがある。端的に言えば、同氏の考察結果は次のようにまとめられる。
「参加者」はスケールの目盛りが小さい方に位置する人々である。これらの人々は「MySpace」やFacebookのページやグループを作成し、Twitterのフィードを運営し、ブログにコメントを付け、「Flickr」などのサイトに画像をアップロードすることができる。Simon氏によると、Twitterで最も時間がかかるのは情報を発信する作業ではなく、自分のコンテンツを読んでくれるフォロワーを見つけることだという。
「コンテンツの提供者」はブログやポッドキャストを始めることができる。いずれの活動もやや高度な技術的な能力とより多くの時間が必要である。ブロガーは少なくとも1週間に1回は投稿することを目標とするべきであるが、2〜3回投稿する方がよいだろうとSimon氏は指摘する。ポッドキャストは1カ月に1回くらいでそれほど頻繁に更新しなくても良い。
「コミュニティーの指導者」はソーシャルメディアとさらに深いかかわりを持っている。この投稿のSimon氏のアドバイスは、あくまで博物館のスタッフに向けられたものであるが、それでも全体的な助言の内容は説得力を持っている。コミュニティーの指導者はコミュニティーのウェブサイトに関与し、掲示板を管理し、「Second Life」でプロジェクトを作成できる。基本的にこのカテゴリは活動に多くの時間を割かなければならないが、いったん立ち上げてうまく回り出してしまえば、片手間にでもこなせる。
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