ペン型というスタイルだけが特徴で、ほかはまともというか「ただのローエンドケータイ」と思えそうなこのP5。でもやはりこいつは中国メーカー製だった。実は他社製品にはない唯一無二の機能を搭載しているのだ。
それは(おそらく)世界初の「レーザーポインター機能」。メニューからレーザーポインターを選択し、あとは数字キーのどれかを押せば本体下部から赤色のレーザー光が発せられるのだ。普段P5を胸にさしておき、プレゼンのシーンではさっと取り出してレーザーポインターとして使う。うーん、うまく使えば「できる男のビジネスケータイ」?さらにそのまま通話でもしてみれば「おぉ!いったい何事だ!」とその場で話題の中心になること間違いなしだ!
さてほかにもっと面白い機能があるといいのだが、P5本体に隠された秘密はここまでである。まぁ2003年当時の技術ではこれくらいが精一杯でもあるのだろう。ところが!ここで終わりにならないところがやっぱり中国なのであーる。
実は筆者がこのP5を買ったとき、お店のほうで「アクセサリキット」を無償で提供してくれた。キットの箱を開けてみるとなにやらP5のモックアップとストラップなどが入っている。「こんな面白デザインケータイだけに、ケータイとしては使えないモックアップを記念にくれるんだなぁ」と思ったのだが、筆者の目の前でお店の店員さんは驚くべき行為に出たのである。
何と店員さんはこのモックアップに充電ケーブルを差し込もうとしたのだ。いくら売れ残りのケータイだからといって、本体じゃなくモックのほうを充電するなんてボケすぎ!「おいおいそりゃねーだろう」と笑いながらその行為を見ていたのだが、続けて店員さんの口から出てきた言葉にぶっ飛んでしまった!「はい、これは外付けのバッテリだよ」。
な、なんということなのだろう。やはり恐るべし中国!バッテリ容量が非力なP5のために外付けバッテリが用意されているということなのだが、その外付けバッテリにモックアップを改造した「P5もどき」なものを用意しているなんて……こりゃHaierの開発者たちは楽しんで、いや本気でこのP5を開発したに違いない!
しかもこの外付けバッテリ、本体上部にライトが仕込まれており懐中電灯にもなっちゃう。本体だけじゃなくアクセサリまでも楽しめてしまうなんて、もうお腹いっぱいです。さすがは元祖トンデモケータイだけのことはあるぞP5野郎!
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