大手メーカーがこっそり作っていた元祖・中国「トンデモケータイ」 - (page 3)

機能はベーシックでごくごく普通

 一方ケータイとしての機能は2003年当時としてはベーシックなものを搭載している。このペン型ケータイは決して高機能端末を目指したものではなく、スタイリッシュなペンスタイル、すなわち外観にこだわった製品なのだ。よって通話やメッセージ、カレンダーや電卓など搭載している機能に目立ったものはない。

 また画面は縦長表示ながらもメニュー操作時などは横手表示になる。実は10キーが斜めに配置されているのは本体を横にした際も使いやすいように、と考えてのことなのだろう。ちなみにカメラもないが、当時はまだまだカメラのないケータイはあたりまえだった。きっと当時はこのペン型ケータイをさりげなく胸から取り出して使う様がかっこよかったのだろう。

 ちなみに筆者はP5を3色とも持っている。まず2004年に中国のハワイこと海南島まで出かけていってシルバーをゲットしたのが始まりだ。当時は中国大陸でも入手が困難であり、海南島に売れ残りがあるという情報を聞きつけてわざわざ飛んで買いに行ったのだ。「こんな変なケータイ、後にも先にも出てくるわけない」と当時は思ったもので、まさかその数年後にトンデモケータイが世の中に多数出回るようになるとは想像もしていなかった。

 その後、2005年冬に突如として香港に大量の売れ残り品が出回り、ブルーをゲット。こうなるとあと1色のレッドが欲しくなるものだが、たまたま訪れた北京のケータイパーツ問屋で「P5レッドのボディだけ」なんてものを発掘。香港でブルーをもう1本買い、自分でボディ交換してレッド版へと着せ替えしたのである。今思うと、あの当時がんばって3色揃えておいてよかった……。もちろん今では入手は困難である!

ディスプレイはモノクロ64x102ピクセル。文字は3行表示。バックライトがブルーなのが2003年当時は流行だった ディスプレイはモノクロ64x102ピクセル。文字は3行表示。バックライトがブルーなのが2003年当時は流行だった(※画像をクリックすると拡大します)
メニューには男の子の絵。これも一昔前の中国ケータイによく見られたもの メニューには男の子の絵。これも一昔前の中国ケータイによく見られたもの(※画像をクリックすると拡大します)

狭い画面でも一生懸命表示しようとしている努力を認めてあげよう。これは電卓 狭い画面でも一生懸命表示しようとしている努力を認めてあげよう。これは電卓(※画像をクリックすると拡大します)
充電中の表示はこんなにおちゃめ 充電中の表示はこんなにおちゃめ(※画像をクリックすると拡大します)

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