ZDNet Koreaに韓国SI(システムインテグレーター)の中でも最大手の「ビッグ3」企業と、韓国ソフトウェア市場の現状をとりあげた記事が掲載されていた。今回はこの内容をご紹介しよう。
韓国SI業界の中でも最大手のビッグ3と呼ばれるのは、Samsung SDS、LG CNS、SK C&Cの3社。2007年上半期の3社の売り上げと営業利益を見ると、Samsung SDIは売り上げ1兆49億ウォン・営業利益1248億ウォン、LG CNSは売り上げ7401億ウォン・営業利益296億ウォン、SK C&Cは売り上げ4585億ウォン・営業利益322億ウォンと、それぞれに莫大な利益をあげている。
これらは企業名を見ても分かる通り、大企業のグループ会社だ。ビッグ3のほかにもグループ内にIT企業を擁するところは多く、たとえば食品・流通・メディア企業であるCJグループのCJ Systemsや、販売大手の新世界グループに属する新世界I&Cなどもそうだ。いずれも継続的に発生するIT業務を他企業に発注し続けるよりは自社企業で済ませ、ついでにグループ全体の売り上げにも貢献させようという目論見の下に作られた企業だ。
こうして大手SI企業が林立しているにも関わらず、韓国のソフトウェア産業自体は、それほど高評価を得られてはいないと、上記の記事は指摘する。2005年に大統領自らが「ソフトウェア強国を作る」と高らかに宣言し、この分野に注力することを明言したものの、そのための適当な手法はいまだ見つかっておらず、思ったような結果も出ていないのが現状だ。
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