クリスマスショッピングシーズン、欧州で注目されたのは任天堂の「Nintendo Wii」だった。英国やフランスなどの欧州主要市場では供給が不足しており、なかなか入手困難だったよう。オークションサイトでは値が吊り上がったというし、通常の価格より割高で販売した小売サイトもあったようだ。
ソニー、任天堂、そして米Microsoftの3社が競うゲーム機市場、2007年の年末商戦は、欧州ゲーム市場で初めて3社の最新ゲーム機が揃ったこともあり(「PlayStation 3」の発売が昨年3月と遅れたため)、注目されていた。PS 3発売の後もWiiの人気は衰えず、英Guardianのコラムニストも、「昨年(2006年)に引き続き、消費者が最も欲しがっているゲーム機」と賞賛している。
欧州でのWiiだが、なかなか好調だ。昨年10月、英国の英BAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)によるビデオゲーム賞では、「Wii Sports」が6部門で受賞している。Wii Sportsといえばこのほかにも、通常のゲームと比べてどのくらいカロリーを消費しているのかという真面目で深刻な研究もなされている(それによると、Wii Sportsで見込めるカロリー消費量はわずか2%プラスに過ぎず、エクササイズ代わりにはならないという結論のよう)。
そして年明け、英タブロイド紙「The People」が、英国のElizabeth女王がWiiに夢中とレポートした。孫にあたるWilliam王子がWiiでプレイしているのを見てやってみたところ、ハマッたらしい。このWilliam王子のWiiだが、交際中のKate Middleton氏よりクリスマスプレゼントにもらったもの。Wiiは王子も女王をも、とりこにしたようだ。
同紙によると、Elizabeth女王はなかなかのハイテク通のようだ。同年末にYou Tubeチャンネルを開設したばかりで、恒例のクリスマススピーチをYouTubeでほぼリアルタイム放映した。米Appleの「iPod」を手にしたのは2005年、昨年にはあの「Blackberry」(カナダResearch In Motion)デビューも果たした。もちろん、携帯電話は2001年より利用しており、定期的に最新機種にアップグレードしているのだそうだ。
昨年12月に歴代最高齢の女王となった女王、現在81歳だ。WiiではWii Sportsのボウリングをプレイしたという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス