PoolnのBen Engebrethがメールでのインタビューに応じてくれた(2006年2月9日)。
Poolnはソーシャルネットワークを使った相乗り通勤のマッチングツールです。ソーシャルネットワークに地理情報をプラスして、相乗り通勤をする相手を探そうというアイデアです。
既存の相乗り通勤に関するウェブベースのサービスは、みないろんな理由で不十分でした。多くのサービスは、自宅と勤務先の郵便番号を利用するのですが、相乗りで通勤するパートナー候補のリストを、余分に必要になる運転の量を最小化するように並び替えることができませんでした。また、ソーシャルネットワーキングの仕組みを利用しているものはひとつもありませんでした。
メンテナンスや機能の追加は、リクエストがあったときや、何かこのサイトを使いやすくしたり効率的にしたりできる可能性のあるアイデアを思いついたときにやっています。使いやすくすることと効率化することは多くの場合同じことですが。わたしには本業や他のプロジェクトもあるので、フルタイムでPoolnに取り組んでいるわけではありません。生活をまかなう必要もありますし、Poolnにフルタイムで取り組んでもそれだけで食べられるわけではありませんから。
スタッフはわたしひとりです。わたしの専門は理工学(航空宇宙工学)です。わたしは(少なくとも現時点では)ちょうど航空宇宙工学エンジニアとしての仕事を終えたところです。11月からは、ニューヨーク市にあるEyebeam(芸術と技術に関するシンクタンク)で1年間の研究開発特別研究員として働き始める予定です。
シンプル、直感的、エレガントです。少なくとも、それがわたしが理想としているものです。
このサイトでは、ユーザーの場所に関する情報の収集と更新にRSSフィードを使っています。例えば、郵便番号90026の地区に住んでいて、郵便番号90036の地区で働いている人がいるとしましょう。登録時点では、その人と相乗り通勤するのに適した人がまだいないかもしれません。チェックしておく特定の郵便番号の組み合わせを登録することで、通勤経路が合う人が現れた際にはRSSを利用して知ることができます。
機能に関するリクエストはそんなに多くはありません。これをこうすればもっと簡単になるとかはっきりするとか、そういう提案はたくさんいただいています。変更した方がいい点は何度も指摘されるものなので、すぐに分かります。成功するサイトを持つには、ユーザーのフィードバックが非常に重要です。Poolnが大きくなるにつれて、より多くのフィードバックが得られればいいと願っています。
設計上分散しています。相乗り通勤用のサイトを成立させるには、ある程度のユーザーの密度が必要になります。ユーザーの数が多くなるに従って、ソーシャルネットワークの役割が重要になります。わたしには全国のいたるところに友人がいますが、もし選択肢や情報さえあれば、彼らが相乗りする相手は完全な他人よりはわたしの友人の友人であればいいなと考えています。
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