文:Emily Chang
翻訳校正:吉井美有
2006/08/18 08:00
「PXN8」のクリエイターであるWalter Higginsがメールでのインタビューに応じてくれた(2006年3月3日)。
PXN8はオンライン写真エディタです。ライセンス方式を採用していて、エディタをカスタマイズしてWebサーバ上で利用できます。PXN8は、トリミングや回転、赤目修整など、基本的な編集機能を備えています。また、「lomo」(LOMOカメラで撮影した写真のように加工する機能)など、いくつかの素敵な機能を備えています。もしユーザーがFlickrのアカウントを持っていれば、画像をFlickrから読み込んだり、Flickrに保存したりもできます(注:LOMOカメラは「トイカメラ」と呼ばれるローテクフィルムカメラの一種で、多くの場合は、自由にシャッターを切って写真を作るスタイルで使用される。得られる写真は、厳格性よりは光線の明るさ、やわらかさや被写体のダイナミズムが前面に出るものが多い。日本に出荷されている製品の情報やサポート情報はhttp://www.lomography.jp/lomography/を参照のこと)。
ほとんどのオンラインデジタルプリントサービスや写真共有Webサイトは、画像編集機能を持っていないか、持っていても機能が貧弱です。一部のサイトでは、Windowsでのみ使える画像エディタをダウンロードできるようになっていますね。わたしは、オンライン上で画像を編集する方法を探していました。わたしは基本的な編集を行えるWebサイトに行き着いたのですが、そのサイトには気に障るポップアップ広告やポップアンダー広告がたくさん出るのです。ポップアップ地獄です。そこで、デスクトップアプリケーションのように使えて、こんなに気に障る広告の出ない写真エディタが作れたらいいな、と思いました。ユーザーインターフェースの観点から見ると、オンライン写真エディタを作るというのは、Webアプリケーション開発の究極のゴールと言えますし。
PXN8は趣味のプロジェクトとして始まりました。わたしは本業も家庭も持っているので、PXN8に使えるのは週に2、3時間ほどです。クリスマス前にはよく深夜に作業をしたものですが、その後は作業時間は少し短くなっていますね。
PXN8は1人で制作しました。わたしは16歳からプログラミングをしています(現在は34歳)。過去にはMicrosoftやAppleの製品を使っていました。C言語とC++、Java(J2EEとJava Swing)でのプログラミングの経験があります。余暇の時間には、Perlやschemeでコーディングしています。
PXN8については、よく使われる写真編集機能を簡単に使えるようにしたいですね。PXN8はAdobe Photoshopやその他の機能満載の画像エディタにしりごみしている人たちをターゲットにしています。Webブラウザの制約の中で動作する写真エディタを設計するのは、なかなか難しいことです。CSSやJavaScript、HTMLの知識を身につけなくてはいけません。わたしがJavaScriptに初めて触れたのは1997年ですから、長い時間が経ったものです。
PXN8のユーザーインターフェースはHTMLとCSS、Javasciptで書かれています。サーバ側のコードはPerlで書かれていて、ImageMagickを使っています。PXN8のサーバのコードはWindows、Linux、FreeBSD上で実行できます。クライアントはWindows、Linux、Macintosh(IE、Firefox、Safari)で動きます。
ユーザーからの反応を欲しいと思っているのですが、現在はあまり大きなユーザー基盤を持っていないので、多くは得られていません。これは、Webアプリケーション一般に共通の問題ではないかと思います。100人のユーザーがいたとしたら、フィードバックを返してくれるのは1人か2人でしょう。
ユーザー基盤は広く分散しています。日本、イタリア、スペイン語圏の国々などからも多くのトラフィックがあります。
Emily Chang氏が日頃使ったり魅力を感じたり注目したりしているウェブアプリケーション、サービス、リソース、ブログ、サイトをまとめた個人的なリストがeHubである。Chang氏はネットワークに毎日アクセスし、ネットサーフィンや検索、電子メール、RSSリーダー、SMSなどで何かを見つけたときに、随時リストを更新している。Chang氏が特に関心を寄せているのは、次世代ウェブ(ウェブ 2.0)、Ruby on Rails、Ajax、ブログ、ロケーションマッピング、オープンソース、フォークソノミー、タギング、デザイン、デジタルメディアの共有だという。そのため、eHubにはそういう視点が反映されている。
eHubが当初の意図を超えて成長するきっかけとなったのは、Chang氏とMax Kiesler氏によるウェブ 2.0アプリケーションサービスの開発者へのインタビューeHub Interviewsチャネルが追加されたことだ。Chang氏とKiesler氏は、サンフランシスコにあるウェブデザインコンサルタント会社Ideacodesの共同創始者兼代表者である。CNET Japanでは、eHubを運営するEmily Chang氏の了解の下、eHub Interviewsを翻訳していく。
Emily Chang氏は、数々の賞を受賞したウェブインタラクションデザイナー、技術戦略家で、Max Kiesler氏と共同で設立したサンフランシスコのウェブコンサルタント企業Ideacodesの代表者である。ウェブとユーザーエクスペリエンスに関するデザインや技術、次世代ウェブについてのサイトEmilyChang.comの筆者であり、人気のウェブ 2.0リソースであるeHubの作成者でもある。同氏によればeHubとは、日頃使って魅力を感じたり、注目したりしているウェブアプリケーション、サービス、リソース、ブログ、サイトをまとめた個人的なリストなのだという。
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