Web 2.0の挑戦者:だれもが「放送局」になれるPixPO - (page 2)

文:Emily Chang 翻訳校正:吉井美有2006年06月28日 08時00分

PixPOのユーザーは一部の地域に集中していますか、それとも広く分散していますか。

PixPOは自分の放送局を開設しようとしている人すべてが使えるアプリケーションです。したがって、われわれは一部の地域に対象を絞ることはしていません。メディアファイルを持っている人ならだれでもこのプログラムを使えるのです。とはいえ、ユーザーの大半は米国、カナダ、さらにはブラジル、フランス、英国、アジアからアクセスしています。

半年後に、あるいは2年後に、PixPOはどうなっていると思いますか。

半年間はオンラインでのコンテンツ視聴を活性化させることと、放送収入モデルの実現に注力するつもりです。また、開発者向けのAPIにも取り組んでおり、これも非常に面白い分野です。2年以内に「個人放送」のメッセージを世界中の何百万の人に届けたいと考えています。

プロジェクトを成功させるうえで最も難しいことは何ですか。

最大の課題は、今まさに始まったばかりの事業の拡大を維持することです。

プロジェクトを次の段階に進めるためには何が必要ですか。

これまで通りのエネルギーと集中力を維持することです。

PixPOの基盤となるビジネスモデルがあるとすれば何ですか。

情報発信者のための収益分配プラットフォームの開発に取り組んでいます。原則としてPixPOの広告収入はすべて情報発信者の間で分配されることになります。さらに、無償版には無い追加機能を持つ有償の会員制モデルも用意します。

差し支えなければ、1日の平均アクセス数を教えてください。

われわれのサイトへのアクセス数は、2006年5月現在で、2006年4月の立ち上げ時と比べて約70%増えています。

PixPOについて最も優れていると自認する点は何ですか。

ユーザーが自分のPCから無料で世界に向けて放送できる力を与えていることです。

Webで現在起こっているシフトを若い人たちに向けてどのように説明しますか。

今われわれが目にしているのは民主化へのシフトだと思います。古くさい言い方をすると、インターネットは「人々に力を取り戻して」います。そして、ほとんどの場合は大企業からその力を奪い返しているのです。映像、音声への需要が拡大したことから、ブロードバンドの利用が急増していることも認識しています。さらに別の観点から見ると、「外から内へ」という流れもあります。ユーザーが外の世界を自分たちの世界へと招き入れるという現象です。

ご自身のサイト以外に毎日どのようなサイトにアクセスしていますか。

DiggやTechnorati、Wikipedia、Craigslist、TechCrunch。それともちろんeHub。

睡眠時間はどのくらいですか。

あまり多くありません。本当はもっと長い時間眠りたいのですが。

メールでのインタビューに応じてくれたPixPOのAidan Henry氏とそのチームに謝意を表する。

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