現地時間10月29日、Google中国が最短のドメイン「g.cn」を利用し始めた。これは中国のみならず世界でも最短のドメイン名となる。このg.cnドメインは所有していた二六五公司から2000万ドルで購入したそうだ。中国メディアによると、Googleはドメイン取得活動を2006年10月から行っていたという。
Google中国は中国ユーザーの利用を促進するため、これまで「谷歌」という別名や、「guge.cn」ドメインの活用などのアプローチをかけてきた。覚えやすく入力しやすいドメイン名という意味では今回のg.cneは究極的だ。
Google中国のスタッフも、ブログ「Google黒板報」で今回のドメイン始動について、「oの数がいくつか、そのあとはgleかlgeか。周囲の友人は皆、入力時にGoogleを正しくつづれているか、不安と隣りあわせだった」と書いている。また中国メディアも同様に今回の報道で、中国人にとってGoogleは覚えにくいスペルであることを紹介している。
2007年9月に発表されたCNNIC(China Internet Network Information Center)の中国検索市場調査報告によると、ユーザーが最も利用する検索サイトについて、百度と回答した利用者が全体の74.5%、Google中国と回答した利用者が全体の14.3%だったという。その一方で同報告では「月収が3000元(約45000円)以上の25歳以上で、かつ大卒以上の学歴の社会人」に限定してみれば、百度とGoogleの利用者比率はほぼ半々となっている。つまり今回の最短ドメインにより新規に獲得できるであろう層は、地方の一般の所得者層ということになる。
ところで今回の最短ドメインの取得により、中国メディアは「アルファベット1文字.cn」に注目し出した。中国メディアは、今回のGoogleの件をきっかけに、短い英字ドメイン取得に人気の波がやってくるのではないかと予想している。
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