先月の7月26日に、百度が第2四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比で2倍強となる109.4%増の4億130万元(約61億8000万円)、純利益は同142.7%増となる1億4190万元となり、大幅な増収増益を記録した。同期の研究開発費は研究人員増加が原因で同73.9%増となる3180万元、百度日本への投資は1720万元であった。
決算発表後、業界アナリストがCEOの李彦宏(Robin Li)氏とCFOの王湛生氏に対して電話で質問を行った。アナリストからは百度日本についての質問も投げられた。2007年3月20日にサービスを開始して以来、初の日本進出の結果報告だけに多くの中国メディアの注目を集めた。日本進出の状況について、李氏は「現在の日本市場は成熟して満足している。発展するために、中国市場よりもさらなる投資と時間を必要とするだろう。日本では適切な人材を集め、市場に合った製品を開発し、トラフィック量を増やす。これが当社のやり方だ。また日本市場への投資も、当初の予定通り第1四半期に100万米ドル、第2四半期に200万米ドルを投資している」とコメントした。
ところで同社は北京において電話による検索サービスを開始した。北京において、11616690という電話番号に電話をかけることでオペレータが対応、知りたい事柄をオペレータに相談すれば回答してくれるという仕組みだ。気になる費用は電話代以外にはかからない。
実際どのようなサービスなのか、体験談を紹介したほうが分かりやすいだろう。ここでは、中国メディアのニュースで掲載された体験談を紹介したい。
以下は中国メディアの市場報の記者による体験記だ。電話をかけると「ニーハオ、百度語音捜索サービスをご利用くださり、ありがとうございます。百度すれば(中国語は「百度一下」といって、「ググる」の百度版に相当する言葉がある)、すぐわかります」という自動音声応答が聞こえ、その後オペレータに繋がる。
百度オペレータ(以下百度)「ニーハオ、何を調べますか?」
記者「ニーハオ、花家地(地名)から国際貿易センターまでバスでどうやって行きますか?」
百度「少々お待ちください」
百度(しばらくして)「花家地北里から707路、運通107路、602路でいけます」
記者「どれが一番早く着きますか」
百度「707路ですね」
記者「時間はどれくらいかかりますか?」
百度「渋滞がなければ1時間前後です」
記者「わかりました。ありがとうございます」
百度「どういたしまして。ご利用ありがとうございました。再見」
ざっとこんな感じだ。以上、利用時間は3分と5秒。
次に記者は再度電話をかけなおし、「北京の物価上昇に関する状況と現状について知りたい」という別の質問をした。
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