PS3、Wii、Xbox360のいずれもが中国ではメーカーからは発売されないが、PS3は日本や北米などで販売され、Wiiも米国で先日販売されたことにより、中国ではゲーム専門店や、「淘宝网(TAOBAO.COM)」や「eBay易趣(eBay中国)」などのオンラインショッピングサイトで輸入品が手に入れられるようになった。
PS3発売後2週間が経過した今も淘宝网でPS3を検索キーに検索してみると、900件以上のPS3関連製品が出品されていることが確認できる。多くの出品者は1個〜数個程度のPS3本体を出品しているが、中には10個や20個の在庫をもつところや、多いところでは500個もの在庫を抱える出品者まで出現した。たくさんの在庫を抱える出品者は、その証拠を見せんばかりにPS3の箱が大量に積まれている様子を写真で紹介している。
中国におけるPS3の相場は発売前よりも若干値下がりしている。20Gバイトモデルは発売されて2週間で6500元(約10万円)から5000元(7万5000円)まで下がり、60Gバイトモデルは8500元(約13万円)から6500元(約10万円)を切る価格まで下がった。
中国メディアからもPS3発売についてのニュースは数多く報道された。その多くは日本の発売日の盛況ぶりの紹介であり、販売後の中国における非正規流通品のゲーム屋店頭価格が定価の数倍に跳ね上がりあまりに高いことについての記事であり、また分解やHDD交換についての記事であった。多くの中国のIT系ニュースサイトがPS3を入手しており、各メディアがそれぞれ独自の写真付分解記事を掲載しているが、一部の中国のITニュースサイトは日本の記事の写真を勝手に引用して記事を掲載している。
日本で中国人グループがPS3を大量買いしたこともこの国では紹介された。それを淡々と紹介する記事もあれば、「貧しい中国人が日本人に小銭を貰って並ばされた(ニュースサイト「TOM」「新民晩報」の報道)」と日本の報道に反論する記事もあった。論評の賛否はともかく、PS3発売日の熱気は中国でも報じられたわけだ。
余談だが、中国人は漢字が何文字も並ぶ日本人の名前に慣れてないとは言われるが、そのためか、一部の中国メディアはSCEの久多良木健氏を「久多(中国では記事内での人名では敬称略が一般的)」と略している。
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