MP3プレーヤーといえば、中国人にとって携帯電話と並んで最も身近な存在のIT製品といっていいほど普及している。またIT製品としては唯一成長の峠を越え、マイナス成長となっている製品分野でもある。韓国の元祖MP3プレーヤーのMPMan発表の翌年1999年からMP3プレーヤーは中国でも人気の製品となり、激しいメーカー間の競争が行われた。特に2005年は従来のMP3プレーヤー同士の競争に加え、MP4プレーヤーや、音楽機能が付加された携帯電話の台頭により、中小MP3プレーヤーメーカーが一斉に淘汰された。このニュースは2005年に中国でもっとも知られたITニュースの1つにも数えられた。
そんな中国のMP3プレーヤー市場について、中国のIT専門ポータルサイトである中関村在線のリサーチ部門である調研中心において、同サイトの読者1500人強を対象に2006年の6月28日から7月12日にかけて調査を行った。1500人の内訳は性別では男女比3対1、年齢別では18〜25歳(47.7%)と26〜35歳(41.4%)でほとんどを占め、職業別では会社員(47.5%)、学生(25.4%)と続いた。
調査対象のうち、MP3プレーヤーを所持していると答えたのは全体の83.8%で2005年比で5.3%の低下。好きなブランドはアップルコンピュータが1位(24.7%)で、続いてサムスン(13.9%)、紐曼(Newman、11.2%)、魅族(Meizu、10.9%)、ソニー(8.8%)と続く。アップルの首位は外国では普通の現象だが、中国では最近になってiPodが認知されてきた感があり、やっとこの数字まで上がったのである。
MP3プレーヤー所持者限定の調査では、所持するMP3プレーヤーのメモリ容量は「256Mバイト(35.9%)」が最も多く、続いて「128Mバイト(22.5%)」、「512Mバイト(21.9%)」と続いた。購入価格では「300〜500元(4500〜7500円、29.4%)」、「501〜800元(7500〜12000円、25.7%)」、「800〜1000元(12000〜15000円、20.4%)」となっている。ちなみに一般的な都市住民の給与は1000元〜2000元である。使用用途(複数回答可)では「音楽を聴く(94.9%)」というのが最も多く、続いて「ストレージとしての利用(62.0%)」「学習用(37.5%)」「録音(26.3%)」「FMラジオ(20.0%)」となった。
購入場所は「電脳街(53.3%)」が最も多く、続いて「専門店(31.6%)」「オンラインショップ(10.5%)」となった。32%の人が「購入後に、その製品に何かしらの問題があって修理を受けた」と答えている一方で、70.5%の人が購入した製品に「満足」と回答している。
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