ベネッセ、生成AI活用の幼児向け会話型AI「しまじろう」--日英対応、モニター1万人募集

 ベネッセホールディングス傘下のベネッセコーポレーションとソフトバンクロボティクスは2月27日、生成AIを搭載した幼児向け会話型新サービスAI「しまじろう」を共同開発したと発表した。

 研究開発という位置付けで、「こどもちゃれんじ」年少向け講座「ほっぷ」受講者限定で、モニターとして1万人を募集する。「こどもちゃれんじ」で培ったベネッセの35年のノウハウを生かし、生成AIを独自にカスタマイズ。年少向けの会話テーマをしまじろうから投げかけ、語彙を自然に増やせるという。


 新サービスのAI「しまじろう」は、専用のスマートフォンアプリと、スマホをホールドできる専用の「しまじろうぬいぐるみ」を組み合わせて使用する。しまじろうの声を再現したAIとなる「しまじろう」と、利用者となる子どもが自由に会話できる「おしゃべり」機能を搭載する。


 また、子どもがひとりでも飽きずに取り組めるよう、「あそび」機能を搭載。しまじろうと一緒にできるごっこ遊び・連想ゲームなどを20種類以上、一緒に歌える「うた」や「おはなし」 を40種類以上用意する。


 いずれも、日本語だけでなく英語にも対応し、英語力の基礎を身に付けられる。また、会話中の子どもの感情や興味の動きについて、保護者向けに専用サイトでレポートを提供するとしている。



 モニターは、こどもちゃれんじ ほっぷの4月号受講者を対象に受け付け、抽選で1万人に提供する。当選者には5月中旬に配送し、7月31日まで利用できるとしている。

〈こどもちゃれんじほっぷ〉 AI「しまじろう」のご紹介


 ベネッセは、これからの子供にとって「コミュニケーション力」「主体性・発信力」「課題解決力」といった資質がこれまで以上に必要になると考え、そうした資質の基盤となる「言葉の豊かさ」を育むべく「ChatGPT」に代表される生成AIを活用したサービスの開発を検討してきたという。生成AIの活用知見とロボット開発で実績があるソフトバンクロボティクスとの共同開発に至ったとしている。

 今後は、利用者の意見を参考にしながらブラッシュアップを続ける。本格導入に向けての詳細は、両社で検討していくという。

プレスリリース

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