グーグルは3月22日、サステナビリティを推進する日本のスタートアップが世界中の社会課題解決を目指すプログラム「Global Sustainability Accelerator powered by Creww | Google for Startups」に参加するスタートアップを発表した。
クライメートテック(気候テック)領域のアスエネをはじめとする10社が第1期生として採択され、6カ月のプログラムに参加する。日本のスタートアップのテクノロジーやサービスを活用し、国や地域でのイノベーションを創出し、世界中の社会課題の解決を目指す。
Global Sustainability Acceleratorは、持続可能で豊かな社会の実現と、スタートアップの事業成長の支援を目的とするプログラム。スタートアップや起業家を支援するためグーグルが2011年に立ち上げたプロジェクト「Google for Startups」と、約6500のスタートアップが登録するオープンイノベーションプラットフォームを運営するCreww(クルー)が主催を務める。
プログラムの開始を2月9日に発表し、(1)電力、(2)水資源・水供給、(3)食料保全、(4)その他、の4つを募集テーマとし、同日から2月28日までエントリーを受け付けていた。
Creww 代表取締役 CEOを務める伊地知天(いじち・そらと)氏は、「簡潔に述べると、日本のサステナビリティー関連のスタートアップの技術やサービスを海外の企業や政府に導入することで、スタートアップの成長の劇的な加速と、その国や地域の課題解決にコミットするプログラム」と説明。4月に予定するオンラインロードショーや8月末に予定するデモデイに向け、採択企業に対してトレーニングやメンタリングなどを実施していく。
プログラムにはアスエネと、EF Polymer、イノカ、エレファンテック、Gaia Vision、Sunda Technology Global、天地人、TOWING、LEBO ROBOTICS、ユナイテッドシルクの計10社が参加する。
環境省 環境副大臣 衆議院議員の山田美樹氏は、「私たちは、気候変動、生物多様性の損失、環境汚染といったサステナビリティを取り巻く3つの危機に見舞われている。また昨今、世界ではESG投資が拡大をし続けており、日本でも2016年から2020年の4年間で約6倍に拡大した。GoogleやCrewwと連携し、世界各国の社会課題の解決につながるグローバルなビジネスに発展させてほしい」と祝辞を述べた。
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