Googleは米国時間3月21日、「Bard」を公開すると発表した。Bardは、MicrosoftとOpenAIが提供するサービスに対抗する、Google独自の人工知能(AI)チャットボットだ。同社はまず米国と英国の一部ユーザーにこれを公開する。
GoogleがBardを発表したのは2月。その前の2022年末には、OpenAIによる「ChatGPT」のリリースを受けて「Code Red(緊急事態)」を宣言したと報じられていた。ChatGPTは、妙に具体的な詩を書いたり、求人に応募する際の説得力のあるカバーレターを作成したりと、さまざまな質問に対して人間らしい回答を返すことのできる能力で、人々の関心を捉えた。
ChatGPTは1月までに、アクティブユーザー数が1億人に達したとみられ、消費者向けアプリケーションとして史上最速の成長を遂げたとされる。これを受けて、独自のAI製品を発表する企業が次々に現れた。例えば、Microsoftは、新しい「Bing」検索と、「Word」「Excel」「PowerPoint」の「Copilot」ツールを提供し、Googleは、「Gmail」と「Googleドキュメント」を含む「Workspace」ツール用のAI機能を提供した。
GoogleはBardを発表した後、その能力を披露するためのデモでBardがジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡について不正確な情報を提供したとして批判された。同社は21日、Bartはまだ実験段階にあることを強調し、このAIツールが「必ず正しく動作する」とは限らないとした。
Bardの提供国と対象言語は順次拡大していくという。Bardを試用したければ、ウェイトリストに登録できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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