「ラブライブ!スーパースター!!」Liella!初のドームライブで感じた“天井知らずのポテンシャル” - (page 2)

 スマホの縦画面かつSNS風のフレームがイメージされる、3分割されたスクリーンの映像からはじまる「POP TALKING」では、トロッコに乗りこみラップを織り交ぜながら歌い、「ユートピアマジック」でも会場をめぐるトロッコ上で、一緒に手を振ってりしながら歌い、一体感を高めていた。そしてステージ上に戻った9人が歌ったのが、第8話挿入歌「Chance Day, Chance Way!」。いちょう並木を舞台に、スクールアイドルの祭典「ラブライブ!」の地区予選に向けて歌ったお祭りソングで、アニメPVを背景にパフォーマンス。途中からは、お祭りの行進のようにセンターステージに移動する光景があるなど、会場中に元気な歌声を響かせていた。

 MCではキャスト陣が給水をしつつ、Day1ではマスク越しの歓声でも大きいことに驚いたり、さらに煽ったりして熱気を高めていく。Day2ではお水での乾杯をしたり、トークでツアーファイナルの寂しさを口にしつつも、埼玉公演ならではの演出も盛り込んでいることなども語られていた。

 ライブが再開後は、赤く染まったステージで「揺らぐわ」を披露。炎をイメージさせる映像や、ステージではリアルな炎も吹きあがるなかでアダルティかつ情熱的なパフォーマンスを見せる。さらに「色づいて透明」では、それぞれがソロパートで歌声を響かせつつ、透明感のあるステージを見せていた。

 TVアニメでのラブライブ!東京大会に向けたダイジェストを経て、第10話における東京大会で競うLiella!とマルガレーテのステージに。まずは結那さんによるマルガレーテの「エーデルシュタイン」を熱唱。凛とした表情に張り詰めた雰囲気、さらに“半屋外球場”と言えるベルーナドーム特有の澄んだ空気も相まって、神秘的かつ圧巻のステージが展開された。

 一方のLiella!は「Sing!Shine!Smile!」を披露。2ndライブで1期生5人が着用していた衣装を9人が着用して登場し、クラップを求めるような振り付けや、メンバーの思いやきらめきを9人で受け渡すような、温かい気持ちを感じさせるものに。両者の“歌”に対するスタンスが表現されるような、東京大会を再現するステージになっていた。

 続いてのバラードソング「名前呼びあうように」では、それぞれがソロパートで思いを込めて歌い繋ぎながら披露したのち、「私のSymphony」の3rdライブツアーバージョンとなる「私のSymphony ~WE WILL!! Ver.~」に。ピアノのメロディにのせて、メンバーそれぞれの心情を表現するようなしぐさを交えつつ歌い進め、途中からはシンフォニックバージョンと言えるような曲調になり、ステージ一面に輝く光に包まれながら歌うという、エモーショナルな気持ちにさせるようなステージとなっていた。

 TVアニメ第2期におけるクライマックスに向けたダイジェストが流れ、ラブライブ!全国大会のシーンに。そして第12話挿入歌「未来の音が聴こえる」を歌う。海外留学を決意したかのんと重なるような旅立ちを表現する楽曲と、アニメPVで憧れの舞台で歌うメンバーとシンクロするようにパフォーマンス。アニメPVで描かれている、スタジアム風の天井から火花が吹き出すシーンをほうふつとさせるような、スクリーン上部のステージセットから火花が吹き出したり、ステージ上でも火花の演出も行われるなかで歌い、最後にはステージ上で星の形を作るように9人が手をつないでいた。

「未来の音が聴こえる」
「未来の音が聴こえる」

 MCでは伊達さんから「未来の音が聴こえる」を歌った感想や同曲に対する思いが語られたのち、埼玉公演ではよりひとつになれた感覚があったことなどを語りつつ、本編ラストに向けて、これまでは心の中で歌ってほしいと伝えていたところを「一緒に歌ってくれると嬉しいです」と呼びかけた。そしてTVアニメ第2期エンディングテーマ「追いかける夢の先で」を披露し、エンディング映像を背景に、夢を追いかけて進んでいくことを示す楽曲を歌っていた。

 ライブが一区切りし、アンコールとLiella!のコールが声が上がるなかで、2期生が加入するところからの歩みをまとめた映像上映に。さらに埼玉公演では、これまでの3rdライブツアーの模様も収録した新しい映像も流れ、各地でのステージやその舞台裏を映し出していた。そして最終リハーサル後に収録したという映像には、キャスト陣がLiella!のコールをするところにあわせて、会場中もLiella!コールに包まれた。

 アンコール後、Day1ではこれまでと同様にアンコールTシャツ姿で登場し、「水しぶきのサイン」で清涼感ある青春ソングを披露。そして事前に行われていた投票企画「もう一度聴きたいアンコール曲を教えて!」で、第2位となった「Shooting Voice!!」を、トロッコに乗り込んで歌う。そのまま、Liella!のライブにおけるキラーチューンとも言える「Day1」でカッコよく決めつつさらに盛り上げていった。

 ステージに戻ってLiella!コールの喜びと感謝の言葉を送り、結那さんを呼び込む。マルガレーテとしての「澁谷かのん!」のセリフを口にしつつ、凛とした表情から一転して、満面の笑顔で挨拶。とかく、歓声とともに名前を呼んでもらえることに感激している様子も見受けられた。そして感謝の言葉とともに、この3rdライブツアーで恒例となったダジャレも披露して沸かせつつ降壇した。

 MCでは単独ライブでの声出しが初めてというところでの楽しみや喜び、ベルーナドームのような大規模会場でパフォーマンスすることの嬉しさなどが次々と語られる。なかでも大熊さんは、幼少期にベルーナドームへ来た際に歌いたいと言っていたことに触れ、夢を叶えることができたと話したほか、岬さんは無観客だったリリースイベントでファンの姿が想像できなかったことや、1stライブツアー群馬公演が初めての有観客ライブで心に風が吹いたような感覚があったことを振り返りつつ、この日「WE WILL!!」の歌い出しで前を向いた際、いつもと違う景色と“声の風”みたいなものを感じたことを語っていた。

 9人がそれぞれに思いを語ったあと、TVアニメ2期における楽曲で披露していないものがあるとして歌われたのは、リエラのうたの1曲である「Time to go」。ムーディーで落ち着いた雰囲気のなかで、伸びやかに歌声を響かせる。そしてDay1のラストナンバーとして、アップテンポなロックナンバーである「TO BE CONTINUED」を熱唱。掛け声で場内が一体となりつつ、盛り上がりを見せて締めくくる。挨拶ののち、ステージには埼玉県出身のペイトンさんと大熊さんが残り、“埼玉ポーズ”を決めるというご当地要素も披露しながら締めくくった。

「TO BE CONTINUED」
「TO BE CONTINUED」

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