IDCは、世界AI市場に関する調査結果を発表した。2023年のAI関連ソフトウェア、サービス、ハードウェアに対する支出額は、前年比26.9%増の1540億ドル(約21兆364億円)に達すると見込む。
今後もAIの導入は進み、多彩な製品やサービスで利用されるようになるという。その結果、2026年の支出額は3000億ドル(約40兆9860億円)を上回ると予測。2022年から2026年にかけての年平均成長率(CAGR)は27.0%になるとした。
2023年に対AI支出の多い分野は、IT最適化、強化型脅威インテリジェンス&防止システム、詐欺分析&調査だ。また、販売と顧客サービスに関しては、顧客サービスエージェントや販売プロセスレコメンデーションといった分野に対する支出が多い。
業種別では、銀行と小売が2026年までAI支出の多い状態が続く。そのほかの業種は、プロフェッショナルサービス、組立製造、プロセス生産のAI支出が多い。これら5業種で、2023年の対AI支出の5割超を占める。また、メディア業界はCAGRが30.2%というペースでAI支出を急速に増やしていく。
地域別にみると、米国が全体の50%超という状態を保つ。これに続くのが20%超の西欧で、CAGRは30.0%ともっとも高い。支出額が3番目に多いのは中国だが、CAGRは20.6%と高くない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス