Joe Biden米大統領が米連邦通信委員会(FCC)の委員として指名したGigi Sohn氏が、指名を辞退した。1年以上にわたって、同氏の承認をめぐる議論と、同氏による規制が見込まれるブロードバンド業界からの攻撃が続いていた。
Biden大統領は2021年10月に、空席となっていたFCCの5人目の委員としてSohn氏を指名し、民主党と共和党の委員が2対2になっている状況の打開を図った。膠着状態が続くFCCは、メディア所有などの問題の審議や、大統領選挙時のBiden陣営の公約の1つだった、ネット中立性規則を復活させるための投票ができていない。
この16カ月の間にSohn氏は、3回の上院委員会公聴会に出席し、民主党に偏っていると同氏を批判する広告攻撃に遭った。民主党員からの支持は揺らぎ、承認されるための十分な票数を確保できる状態に至っていなかった。
元FCC職員で公共の利益を30年間提唱してきたSohn氏は、The Washington Postに寄せた声明で、「ケーブル業界とメディア業界の多数のロビイスト」が「私の人格とキャリアを執拗に、不誠実に、非情に攻撃」したとして、非難した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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