サムスンの「Galaxy S23」シリーズには衛星通信機能がないが、次世代スマートフォンではそれが変わるようだ。同社は現地時間2月23日、スマートフォンと衛星間の直接通信を可能にする非地上系ネットワーク(NTN)技術を確保したと発表した。この技術は、同社のモデム「Exynos Modem」に組み込まれる。
これまで、AppleやQualcomm、T-Mobileなど、さまざまなテクノロジー大手と移動体通信事業者が、スマートフォンで衛星通信を可能にする計画を発表してきた。新しいGalaxy S23は、2023年後半に提供が始まるQualcommの「Snapdragon Satellite」サービスに必要なハードウェアが搭載されているものの、こうした衛星通信機能はない。
今回の発表は、サムスンがモバイル業界における2023年最大のトレンドの1つに対して独自のアプローチを提供する計画であることを示している。サムスンのプレスリリースによると、同社のシステムは、衛星などを利用して、砂漠や山岳地帯、海洋のような遠隔地でスマートフォンの通信を可能にするという。将来的には災害救助のほか、自律飛行する航空機やいわゆる空飛ぶ車の飛行の支援に使われる可能性もあるとしている。同社の衛星技術を組み込んだExynos Modemは、双方向のテキストメッセージングと、高解像度の写真や動画の共有機能をサポートする予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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