[ブックレビュー]人気プロデューサーが入社20年で身につけた作戦の数々--「佐久間宣行のずるい仕事術」

フライヤー編集部2023年02月18日 08時00分
ダイヤモンド社
内容:本書の著者、佐久間宣行氏はテレビプロデューサーとして「ゴッドタン」や「あちこちオードリー」といった人気番組を生み出してきた。パーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」にも多くのファンがいる。

 今回は、グロービス経営大学院とフライヤー主催による「読者が選ぶビジネス書グランプリ」で、2023年の総合グランプリとなった「佐久間宣行のずるい仕事術」を紹介する。本アワードは、読者が「有益だった」「実用的だった」と思うビジネス書に投票する形式で選出され、2023年は投票者数・投票総数ともに過去最高を記録した。

 本書の著者、佐久間宣行氏はテレビプロデューサーとして「ゴッドタン」や「あちこちオードリー」といった人気番組を生み出してきた。パーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」にも多くのファンがいる。

 ただ、テレビの仕事をしているからといって「自分の仕事とはまったく違う」「参考にならない」と思うのは尚早なのがこの本だ。

 佐久間氏は、実は業界に飛び込んですぐ「自分は芸能界もテレビ界も苦手っぽい」と気づいたという。実際、苦労も多かったそうだが、それでも懸命に工夫を重ね、現在のポジションを手に入れた。そうした蓄積をもとに、本書には「入社当時の絶望から20年以上かけて僕が身につけた作戦の数々」が詰め込まれている。

 印象的なエピソードを一つ紹介しよう。入社1年目、佐久間氏はドラマのアシスタントディレクターだった。雑用ばかりの日々に不満を抱いていたある日、監督から、翌日の撮影で使う「サッカー部の女子マネージャーの手づくり弁当」を用意してこい、と言われる。ほとんど画面には映らない小道具だが、依頼された以上、なんとか用意するしかない。

 さて、ここで佐久間氏はどのように行動し、これをチャンスに変えたのか。ぜひその答えを要約で確認してほしい。この経験をきっかけに、雑務が「佐久間の仕事」に変わり、仕事がおもしろくなったという。

 誰でもすぐ使える仕事術が詰まった本書。新人からベテランまで、楽しみながら結果を出したい人に読んでほしい1冊だ。

今回ご紹介した「佐久間宣行のずるい仕事術 僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。

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