宇宙ゴミの問題は悪化する一方だ。このほどロシアの人工衛星「Cosmos 2499」(または「Kosmos 2499」)が軌道上で崩壊し、新たに数十個のデブリが生み出されたため、これらを追跡するとともに、宇宙船や他の衛星は衝突を回避する必要が生じているという。
米宇宙軍に所属する第18宇宙防衛隊は米国時間2月6日、同衛星が1月4日に崩壊したことを確認したとして、「高度推定1169kmで85個の関連する破片を追跡中。分析を続けている」とツイートした。
Cosmos 2499は謎の衛星だ。ロシアは2014年、目的を明らかにしないまま、目立たない形でこの衛星を打ち上げた。宇宙関連の情報提供や衛星の追跡をしている愛好家のサイト「Orbital Focus」によると、2021年12月にも同衛星の一部が崩壊したことにより、追跡可能なデブリが22個発生したことが記録されている。
#18SDS has confirmed the breakup of COSMOS 2499 (#39765, 2014-028E) - occurred Jan 4, 2023 at appx 0357 UTC. Tracking 85 associated pieces at est 1169 km altitude - analysis ongoing. #spacedebris #space @SpaceTrackOrg @US_SpaceCom @ussfspoc
— 18th Space Defense Squadron (@18thSDS) February 7, 2023
ロシアの宇宙機器はここ数年、宇宙ゴミに関連した問題が相次いでいる。1月には、現在運用を終了している衛星「Cosmos 2361」とロシアの古いロケット本体があわや衝突という厄介な事態を招いた。2021年には、対衛星ミサイル実験と称して自国の人工衛星を破壊し、新たな宇宙ゴミを1500個以上発生させており、こうしたロシアの行為を米国は「無謀」と非難した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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