日鉄興和不動産は、遠く離れた親しい人とつながり続けたいという声をカタチにした「会えルーム」を東京都渋谷区の「渋谷モディ」内にオープンした。モニター越しに、そばいるような感覚で会話ができる。
会えルームは、日鉄興和不動産の総合研究所であるリビオライフデザイン総研が運営する「+ONE LIFE LAB(プラスワンライフラボ)」から生まれた施設。渋谷モディ4階に位置し、約10平方メートルの個室を2つ用意。それぞれにプロジェクター、モニター、カメラ、マイク、スピーカーなどを設置し、モニター越しに会話できる環境を整える。
この試みは、学生とミライのくらしを考えるFOCUS 2030プロジェクト「Life CODE」において、ミレニアル、Z世代の、遠く離れた親しい人とつながり続けたいという声をカタチにした「つながるコーデ-REMOTE-」の中から実現したもの。地方から上京した学生と家族とつなげたり、遠い場所に住んでいる友達と話したりすることを想定しているという。
モニターは等身大で映るサイズにし、中央部にカメラを設置することで、モニター越しに目線をあわせた会話を実現。スマートフォンの画面などが見せあうといった動作もできるよう、見えやすさも意識した。スピーカーを使用しているため、イヤホンにより耳が疲れるといったことも起こりにくい。
渋谷モディには、1月15日から4月12日までの約3カ月間設置し、店内を訪れるミレニアル、Z世代を中心とした声を集めていくとのこと。友だち同士での利用を想定しているが、会話が弾みやすいよう、2つの部屋には異なるインテリアを用意し「間違い探し」が楽しめる仕掛けも用意する。
将来的には、この空間とシステムをパッケージ化しての販売を想定しているとのこと。病院や介護施設などへの導入に期待を寄せる。
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