フルティフルは9月6日、同社が6月にリリースした園児置き去り防止アプリ「QRだれドコ」に、バス乗降時に活用する「バスモード」、園児が自発的に保護者にメッセージを発信できる「すまいるモード」を追加したと発表した。
2021年7月に福岡県で起きた保育園の送迎バス内園児置き去り事故から1年、再び起きた静岡県での送迎バス内園児置き去り事故の発生を受け、フルティフルはQRだれドコの利用を呼びかける。同アプリは保育園、幼稚園であればシステム利用料は原則無料で、インターネットに接続したタブレットやスマホがあれば、QRコードを印刷した紙を園児の名札の裏に入れるだけで利用できるという。
QRだれドコは、園児の名札の裏などに入れたQRコードをインターネットに接続した保育者のスマートフォンや保育園、幼稚園設置のタブレットで読み取ることで、園児の入園、園での活動を管理者と保護者で共有できる。
月額利用料金(税別)は、49人までが1980円、99人までが3480円、199人までが5980円、200人以上は要問合せ。また、幼稚園、保育園の場合は199人、それ以外の施設は19人まで利用できる無料プランを提供している。
8月からは、バスモードの試験運用を開始。バス乗降時に名札裏のQRコードを読み取ることで、乗車、降車を確認できる。
降ろし忘れの園児が発生した場合、添乗者のスマートフォンに注意メッセージを表示。万一降ろし忘れが発生してもバス運転手や添乗者がその場で気付けるという。
乗車予定画面のチェックボックスを操作すれば、現在走行中のバスに登園者の変更を伝達できる。各バス停で誰が乗る予定なのか、休みの園児がいるのかといった情報を添乗者が常に把握できるという。入園時に保護者へ入園情報を伝達するほか、保護者は自分の子供の状況をスマートフォンやPCで常に確認可能だ。
すまいるモードでは、園児がボタンをタッチしてからタブレットにQRコードをかざすことで、保護者にメッセージを送信できる。子どもの日中の活動や気持ちを把握でき、仕事や家事の合間の喜びや安心につながる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」