孫正義社長、円安を嘆く「かつては世界1位2位を争っていた国」「競争力向上にAIが必須」

 

 ソフトバンクグループ代表取締役 会長 兼 社長執行役員の孫正義氏は7月28日、自社グループ主催の「ソフトバンクワールド2022」に登壇し、日本の競争力向上にはAIが不可欠だと語った。


 孫社長は冒頭、過去20年間の日米における株価の推移に触れ「日経平均はこの20年間で2.8倍に伸びたが、米国のダウあるいはナスダックあるいはそれよりもはるかに大きく伸びた」とし、日本の株式市場の伸び悩みを指摘した。


 また、最近の円安についても触れ、「1ドル136円とか、ついこの間は140円くらいまでいった。日本に競争力があった頃は円高で、1ドル80円くらいだった。日本の競争力は世界でも1番あるいは2番という時期もあった。ジャパンアズナンバーワンの時期」と振り返った。

 そして「それが、いまや日本の競争力は世界34位まで低迷している。このままではいけない。何がなんでも巻き返さなければいけない。トランスフォーメーションしなければいけない。そのためにはAI革命が必要だ」と指摘した。

 また、DXについては「FAXをEメールに変えたからDXとか、それは芋虫がさなぎになった程度。さなぎではなく華麗な蝶々をめざす必要がある。そのデータをさらにディープラーニングさせてマシンラーニングさせることが本当のDX」と語った。

 加えて「日本のDNAはもともとハイテク国家。ソニーさんだとかトヨタさんだとかホンダさんだとか、戦後の焼け野原のところから、『これからどこへいく、クソー!』ということで、日本をテクノロジー国家として、電子立国とか言って、日本はハイテクの世界ナンバーワン国家になった。日本には素晴らしいテクノロジーのDNAがビジネスマン、エンジニアにある。だから今こそ目覚めて、毎日のようにAIを使って、それによって日本を最先端のDX国家カンパニー群にして、それを日本から世界中へ発信するようにしなければらないと思っている」と述べた。

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