パナソニック エレクトリックワークス社は、沖縄営業所開所50周年を記念して、沖縄平和祈念公園のエントランス広場時計台のライトアップを開催している。7月3日まで、毎日異なる5つのカラーで点灯している。
今回のライトアップは、沖縄本土復帰50年にも合わせ実施しているもの。沖縄に暮らす人々への感謝と戦没者への慰霊、平和への祈念の意味合いが込められているという。
パナソニック沖縄営業所は、1972年5月に開設。当時、松下電工の社長だった丹羽正治氏は「沖縄の役に立て」との言葉を残しており、「暮らしの役に立つために、社員一人ひとり何ができるかを考えながら取り組んでいる」(パナソニック エレクトリックワークス社マーケティング本部九州電材営業部沖縄電材営業所電材営業課課長の石野仁大氏)と、その思いは今も根付く。
沖縄営業所では、1975年の「沖縄国際海洋博覧会」で、照明器具を提供したのをはじめ、那覇空港のターミナルや宿泊施設、沖縄自動車道などに電気設備を導入。終戦から10年が過ぎた頃には、各家庭にテレビ、冷蔵庫、洗濯機のいわゆる「三種の神器」が急速に浸透。それに伴う「タコ足配線」の横行による火災をなくすため、「適正配線読本」を作成するなど、BtoB、BtoCともに、沖縄に根付いた営業を続けてきた。
「新築住宅が急激に伸びた1966年当時は『1部屋2アカリ3コンセント』と住まいにおける、電気の正しい知識を提案したり、新しい住まいづくりをサポートしたりしてきた。一転、オイルショックで住宅の着工数が頭打ちとなった1974年頃には『増改キャンペーン』を展開するなど、快適な暮らしを目指しながら、量から質への提案を進めきた」(石野氏)と長く地元に寄り添う。
以前は、「明かりのショウルーム」(浦添市牧港)と「住まいのショウルーム」(浦添市西原)と2つ分かれていた展開していたショールームは、2009年に統合し、現在の形になっているとのこと。
石野氏は「沖縄の住まいは、集合住宅が多いこと、木造に比べてコンクリート造りが多いことなどが特徴。照明器具なども、天井に穴を開けて取り付けられる形ではなく、配線の時点からきっちりと考えておかなければならない。また、街灯についても台風に耐えられるようなものにするなど、基準が本土とは違う。これは太陽光パネルの設置などにも同じことが言える。部品一つとっても塩害仕様にするなど工夫が必要になってくる」と沖縄ならではの特徴を挙げた。
パナソニック沖縄営業所では、2018~2020年度には宮古島の「再エネサービスプロバイダ事業」を手掛けたり、2011年には本島20カ所に電気自動車(EV、PHEV)充電設備「ELSEEV:エルシーヴ」を設置したりと、時代に沿った形で沖縄の暮らしをサポートしているとのことだ。
沖縄平和祈念公園のライトアップは6月28日から7月3日までの18~22時まで開催。ライトアップ演出用照明器具「ダイナペインター2」を用い、未来・平和(イエロー/7月3日)、鎮魂(ホワイト/6月29日)、歴史(パープル/6月30日)、海(ブルー/7月1日)、自然(グリーン/7月2日)をイメージした5色で点灯している。
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