Google傘下のFitbitは何年も前から自社のデバイスで睡眠追跡機能を提供しており、今度はそのデータを理解しやすくするための機能を追加する。
Fitbitが米国時間6月22日に発表した新機能「睡眠プロフィール」は、10種類の指標に基づいて着用者の睡眠を月単位で分析する。さらに、これらの測定値を着用者と同じ年齢や性別の平均的な値と比較する。今回のアップデートは、健康全般に関わる睡眠の重要性に、大手テクノロジー企業がますます注目していることを示す新たな兆候と言える。
Fitbitの睡眠プロフィールは、2月にサムスンが「Galaxy Watch4」向けに発表した「睡眠コーチング」機能と共通点が多いように見える。どちらのプログラムにも、着用者の睡眠パターンを、特定の動物のアイコンで表す機能が搭載されている(例えばサムスンでは、筆者の睡眠パターンは「Sensitive hedgehog=神経質なハリネズミ」だと表示された)。
Fitbitはブログで、表示される動物は収集されるデータによって毎月変わる可能性があり、どの動物のパターンが理想的といったことはないとしている。どのシンボルも、着用者が自分の睡眠スタイルをよく理解できるようにするために作られたものだ。また、睡眠スケジュールの乱れ、熟睡状態に達するまでの時間、中途覚醒といった新たな指標も睡眠プロフィールに組み込まれるという。
ユーザーはこの機能に対応するスマートウォッチかトラッカーを1カ月につき14日間以上睡眠時に着用する必要があり、分析結果は毎月1日にFitbitアプリに表示される。また、この機能は「Fitbit Premium」のユーザーにのみ提供され、スマートウォッチの「Fitbit Sense」「Fitbit Versa 3」「Fitbit Versa 2」、およびトラッカーの「Fitbit Charge 5」「Fitbit Luxe」「Fitbit Inspire 2」向けのFitbitアプリで利用できる。
Fitbitによる睡眠トラッキング機能のアップデートは、2022年内に予定されている「Google Pixel Watch」の発売より前となった。Googleによると、Pixel WatchはFitbitがフィットネス向けに提供している睡眠トラッキング機能や「アクティブな心拍ゾーン」機能の一部を引き継ぐというが、より具体的な情報は、発売時期が近づくにつれて明らかにされるだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス