TOTOは6月7日、国内向け水回り新商品を発表した。一体形便器「ネオレスト」に上位モデルとなる「LS」を加えたほか、タッチレスの「お掃除ラクラク水栓」を搭載した洗面化粧台「オクターブ」、周辺ユニットを拡充したシステムキッチン「ザ・クラッソ」、床ワイパー洗浄機能を備えたシステムバスルーム「シンラ」などをそろえる。発売は8月から順次。
TOTO 代表取締役社長執行役員の清田徳明氏は「コロナによってご自宅で過ごす時間が長くなり、その中でもやすらぎを与えられ、リフレッシュしていただきたいとの思いを込めて一気に4つの新商品を投入する。コロナによる環境の変化により、お客様のニーズも変化した。それにどう応えていけばいいか考えた新商品になる」とコメントした。
一体形便器ネオレストLSは、便器部に継ぎ目がないフルスカート形状で、金属調アクセントカラーを加えたデザインが特徴。水から作られる除菌成分(次亜塩素酸)を含む水「きれい除菌水」を便座裏の先端部分までふきかけ、汚れをしっかり漂白、除菌する「便座きれい」機能を備え、清潔なトイレを維持できる。
洗面化粧台オクターブは、手を触れずに操作できる「タッチレスお掃除ラクラク水栓」と「タッチレスワイドLED照明」を搭載。メガネや指輪などの一時置きに便利なアイテム「ちょい置きカウンター」も備える。構成する部材のカラーや形状を統一し、凹凸を少なくすることですっきりしたデザインを採用する。
2020年フルモデルチェンジしたザ・クラッソは、独自開発の「クリスタルカウンター」に「カラカッタカロレ」「白凪」の新柄2色を追加。加えてカウンター付きの「コンフォートユニット」を新たに用意する。水道部は「タッチレス水ほうき水栓LF」で手をかざすと水の出し止めが可能。「タッチレス『きれい除菌水』生成器」により、包丁やふきんなどの手入れも簡単になる。
シンラの床ワイパー洗浄「床スッキリ」は、入浴後ボタンを押すだけで髪の毛や泡を流せる新機能。入浴ごとに汚れを洗い流すことで掃除の負担を軽減できるとしている。あわせて調光調色システムに「瞑想モード1」「瞑想モード2」「瞑想ゆらぎモード」を加え、リラックスできるバスタイムをサポート。リラックスと清掃という2つのニーズを満たす新製品に仕上げている。
TOTOがここまで大幅なモデルチェンジを発表するのは約12年ぶりとのこと。2020年からのコロナ禍を受け、水回りに対するニーズの変化を読み取り、開発してきた新製品と位置づける。清田氏は「さまざまな部品や原材料が高騰してきている。今回の新商品にもそれらの事情を踏まえて価格設定をしているが、単純な値上げではなく、お客様に真の価値を提供し、その上で価値相当分を上乗せしている。サプライチェーンの分断などから納期遅延などもあり、お客様や流通会社の方にはご迷惑をおかけしているが、徐々に回復しており、この夏には状況が解消すると考えている」と現状について話した。
同日には、歌舞伎役者である市川右團次さんが出演する新テレビCMも発表した。創業300年の老舗呉服屋「東陶屋」の当主に扮する市川さんが、旧知の友人たちに扮する俳優の田中哲司さんと松尾諭さんに新商品を紹介するというストーリーに仕上がっている。
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