メタバースが人々からどう思われているかに関わらず、いくつかの企業はその将来性に賭けている。その1社であるNikeは2021年12月、メタバースの分野に確固とした足掛かりを築く試みとして、仮想スニーカーのデザインを手がけるRTFKT(「アーティファクト」と読む)を買収した。この買収から生まれた事業が今、利益を生み出しつつある。
RTFKTとNikeは米国時間4月23日、NFT(非代替性トークン)スニーカーコレクション「RTFKT x Nike Dunk Genesis CRYPTOKICKS」の販売を開始した。この仮想スニーカーの登場以来、暗号資産の投資家らは2.5~3イーサ(約100万~120万円)で商品を購入している。スニーカーの外観はデジタルバイアル(スキン)で変更でき、スキン自体も0.8イーサ(約32万円)から販売されている。
RTFKT, together with Nike CryptoKicks, introduce the future of Sneakers, powered by Skin Vial tech
— RTFKT Studios (@RTFKTstudios) April 22, 2022
Welcome to 2052 : pic.twitter.com/7449L79Bf4
より一般的なスキンもある中で、珍しいスキンが施されたCryptoKicksは高額で取り引きされている。たとえば、あるスニーカーは45イーサ(約1700万円)で落札された。最も希少な「Alien」スキンの1つは150イーサ(約5700万円)で落札された。RTFKTによると、NFT所有者はスキンを「進化」させる特定のオンラインクエスト(ミッション)を実行できるという。
今のところ、こうしたNFTの所有者らがデジタル商品の現物バージョンを受け取れるようにする計画は発表されていないが、NFT所有者が拡張現実(AR)でCryptoKicksを着用できる「Snapchat」フィルターが提供されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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