Galaxy A53 5Gのカメラは画質よりも汎用性の高さが際立つ。6400万画素のメインカメラ、1200万画素の超広角カメラ、500万画素のマクロカメラ、500万画素の深度カメラが搭載されているが、筆者がよく使うのはメインカメラと超広角カメラだ。
この価格のスマートフォンで、超広角カメラやナイトモード、写真に映り込んだものを削除できる編集ツールまで手に入るのはありがたい。もちろん、他の同価格帯のスマートフォンにもこうした機能を搭載している機種はある。例えばGoogleの「Pixel 5a(5G)」(449ドル、日本では税込5万1700円)は、超広角レンズとGoogleの「Night Sight(夜景モード)」を搭載している。それでも値段を考えれば十分にお買い得だ。逆に、「iPhone SE」には1200万画素のメインカメラが1つしかなく、夜景モードもない。
Galaxy A53 5Gのカメラ機能は、画質は良いが素晴らしいとまでは言えない。写真はくっきり鮮やかだが、iPhone SEや高価格帯のGalaxy S21 FEの方が色や光の表現は優れていると感じることが多かった。こうした機種と比べると、Galaxy A53のカメラを使って、明るい屋外で撮影した写真はぼやけているようと感じることがあった。この記事では分かりにくいかもしれないが、フルサイズのファイルをモニターで見ると明白だ。
Galaxy A53 5Gは望遠レンズを搭載していないので、離れた場所からいい写真が撮れるとは考えない方がいい。デジタルズームを10倍にしてA53 5Gで撮影した写真と、同じ被写体を望遠レンズ搭載のGalaxy S21 FEのカメラ(800万画素)で撮影した写真を比較してみよう。正直なところ、どちらも微妙な写真ではあるが、S21 FEの方が彫刻のディテールは鮮明だ。
ナイトモードがないiPhone SEと比べると、暗闇での写真撮影はGalaxy A53に軍配が上がった。Galaxy A53とS21 FEの写真は似ているが、S21 FEの方が猫の縞模様がわかりやすい。
ポートレートモードについては、Galaxy A53で撮影した写真も精細で鮮やかだが、明るさはiPhone SEやS21 FEが上だった。
マクロカメラと深度カメラは、あまり使う機会がなかった。この2つのレンズは、Galaxy A53には4つのカメラが付いていると言いたいがために追加されたのではないかと疑っている。とはいえ、500万画素のマクロレンズはピントさえ合えば楽しめた。
自撮りカメラについては、Galaxy A53 5Gで撮った写真も十分に鮮明だが、Galaxy S21 FEの方が細部や色味がしっかり出ている。どちらの機種も3200万画素の前面カメラを搭載しており、iPhone SEの1200万画素と比べると格段に上だ。
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