米国のスマートフォン販売に関するCounterpoint Researchの最新の調査で、Motorolaが2021年、米国で3位のブランドになったことが分かった。
Counterpointのチャートによると、Motorolaは驚異的な伸びを見せている。2021年末までに市場で10%のシェアを獲得し、Appleとサムスンに次ぐ地位に躍り出た。Appleはシェア58%で、米国スマートフォン市場の首位を維持した。サムスンはAppleに大差をつけられ、22%で2位だった。
3位だったLGが、2021年初頭にスマートフォン市場から撤退すると発表したことも、Motorolaが躍進した要因となっている。
Counterpointによると、Motorolaが展開する300ドル(約3万7000円)未満のスマートフォンが成功したことも大きな要因だ。低価格のスマートフォン提供や、別の通信事業者に簡単に乗り換えられるデバイスの販売に注力したことが、LG撤退の好機をすばやく捉える上で功を奏した。2021年4月にはLGを抜き、新たに獲得したその地位を維持している。
CounterpointのシニアアナリストVarun Mishra氏は、Motorolaの成功について次のようにコメントした。
Motorolaは米国の大型プリペイドチャネル(Verizon Prepaid、Metro by T-Mobile、Cricket、Boost)で市場シェアを28%に伸ばしている。当社のConsumer Lens調査は、Motorolaが現在も非常に信頼性の高い有名なブランドであることを示している。プリペイドユーザーに関する各種調査では、ユーザーが価値、信頼性、長いバッテリー持続時間を求めていることが分かっている。Motorolaは、これらの基準で高い実績を上げている。
今後Motorolaがこの成功を生かし、高価格帯のスマートフォン事業を成長させることが鍵になる可能性があるとMishra氏は指摘する。しかし、「米国市場はAppleとサムスンが完全に支配している」ため、難しい取り組みになるだろうとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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