アップルは3月9日、新しいMacのデスクトップとして「Mac Studio」と27インチ5K Retinaディスプレイ「Studio Display」を発表した。アップルのウェブサイトにて予約はすでに開始しており、いずれも3月18日に発売する。
Mac Studioは、従来のM1 Maxに加え、新たなチップ「M1 Ultra」を搭載。価格は、10コアCPU、24コアGPU、16コアNeural Engineを搭載したM1 Maxモデルが24万9800円(税込)から、20コアCPU、48コアGPU、32コアNeural Engineを搭載したM1 Ultraモデルが49万9800円(税込)から。
なお、M1 Ultraモデルは、64コアGPU、128GBユニファイドメモリ、最大8TBのSSDストレージまで選択でき、最高価格は93万9800円(税込)になる。
M1 Ultraは、M1 Maxを土台としたものだ。2つのM1 Maxチップのダイを相互接続し、かつてないレベルのパフォーマンスと能力を持つシステムオンチップ(SoC)を作る、UltraFusionアーキテクチャを備える。1140億個のトランジスタを搭載し、パーソナルコンピュータ用チップでは史上最多と説明する。
M1 Ultra搭載とこれまでのプロセッサと比較したパフォーマンスは下記のとおり。
・10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMacよりも最大3.8倍高速なCPUパフォーマンス。Mac StudioはMac miniに似た雰囲気を持つコンパクトなボディながら、その名の通りスタジオで作業をするクリエーター向けのハイスペックなMacだ。M1 Ultra搭載システムでは18本の8K ProRes 422ビデオストリーム再生もでき、「スタジオを作るために必要なすべてのものを得られるよう設計した」という。
Mac Studioのボディは、1枚のアルミニウムの押し出し加工で作られており、設置スペースは19.7cm四方、高さは9.5cm。両側にある送風機の独自システム、精密に配置したエアフローチャネル、筐体の後部と底部に設けられた4000個以上の穴により、高性能チップを冷却する。Appleシリコンの効率性により、Mac Studioは最も負荷の高いワークロードでも、驚くほど静かだとしている。
前面に2つのUSB-Cポートを備え、M1 Maxは10Gb/sのUSB 3、M1 Ultraは40Gb/sのThunderbolt 4をサポートする。また、写真やビデオを簡単に読み込めるよう、前面にSDカードスロットも備えた。接続のよさも特長で、最大4台のPro Display XDRに加え1台の4Kテレビという幅広いディスプレイサポートを提供し、約9000万ピクセルを実現する。
Studio Displayは、Mac Studioと合わせたデザインとなっており、外枠の狭いアルミニウム筐体を特長とする。価格は19万9800円(税込)から。
600ニトの輝度、P3の広色域、10億色以上に対応し、センターフレームに対応した12MPの超広角カメラ、空間オーディオに対応した原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムを搭載する。
備え付けのスタンドは、最大30度までディスプレイを傾けられる。VESAマウントアダプタオプションも利用可能で、横向きや縦向きをサポートする。
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