ミラーフィットは2月21日、オンラインフィットネスが楽しめる「MIRROR FIT.(ミラーフィット)」の新型デバイスをクラウドファンディングのMakuakeで販売を開始した。
MIRROR FIT.は、専用のミラー(鏡)デバイスを通じ、自宅でプロが監修した本格的なトレーニングプログラムを24時間いつでも受けられるほか、仲間とオンラインでつながりながらフィットネスを楽しめるサービスだ。2020年12月にスタートした。
日常で使用する鏡をスマートミラーに置き換えることで、スマートフォンやタブレットよりも見やすく、かつ「生活に余分でないものを導入できる」点を特長とする。MIRROR FIT.はAndroidをベースにしており、独自コンテンツ以外にも好きなYouTubeやAmazon Prime Videoを見たりChromeでブラウジングをしたりできる。
従来の商品は壁に立てかけるタイプだったが、「自立式タイプが欲しい」という声に応えてスタンドを付けたという。脚を畳めば、従来のように壁に立てかけて使用することも可能だ。大きさは幅558mm×高さ1447mm×奥行き30mm。CPUやカメラの解像度など内部に変更はない。
新たに間違ったフォームを指摘する「AIトレーニング」を提供するほか、二の腕回り、胸囲、ウエスト、ヒップ、太もも周りをMIRROR FIT.のカメラがスキャンする「3Dボディスキャン機能」も追加予定だ。
さらには、ボディスキャンで測定した身体データから、気になる部位に特化したシェイプアッププログラムを提案する機能も提供し、よりパーソナルに近づける。
ミラーフィット 代表取締役の黄皓氏は、「一番気になるのは(体重よりも)見た目。自分が自分の姿を好きでいられるかどうか。体重でなく、体型でみなさんの健康やモチベーションを管理したい。3Dのボディスキャンで、自分の首回りの太さ、二の腕、太もも、お尻などがわかると、自分から目を背けられなくなる。今の自分を知ることで、必要なコンテンツをミラーフィットから選んでもらえる。自分一人ではなにをしていいかわからない人のための新しい一つのサービス」と説明した。
なお、MIRROR FIT.の初期モデルを所持する人も、ソフトウェアアップデートにより新モデルと同等の機能を利用できる。さらには、10月~11月をめどに、マンツーマンでパーソナルトレーニングを受けられるサービスも提供予定だ。
黄氏は、Amazon Prime Videoの人気番組「バチェロレッテ・ジャパン」に出演後、「バチェラー・ジャパン」の4代目となったことでも知られる。
今回、Makuakeで第二弾を販売した理由について、「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」というMakuakeのビジョンに共感したことに加え「(これまでのやり方では)僕を知っている人にしか届かない。広がるべきところに広げたい」と説明した。
Makuakeのプロジェクトは、スタートから1分で目標達成を超え、2月23日現在では220人、購入総額は3600万円を超える。なお、一般販売予定価格の本体代金は16万4780円(税込)で、ほかフィットネスアプリの月額使用料がかかる。Makuakeでの割引率は、20~40%でプランや台数によって異なる。黄氏は、「Makuakeよりお得に買える機会はこの先、おそらくない」としている。
MIRROR FIT.で「『いま運動したい』を叶えたい。日本の平均寿命は世界一だが、寝たきり人口も世界一。運動参加率は米国の3%、アジアでも、韓国の半分。そうした課題を解決したい」と説明する。
不動産企業との連携によってあらかじめMIRROR FIT.を設置した賃貸戸建てプロジェクトなども進めていくほか、MIRROR FIT.をスマートホームのハブとして活用することも検討している。個人向けには、3Dボディスキャンデータをもとにしたスーツのオーダーや遠隔診療、ヘアメイク、ファッションなど、フィットネス以外でも活用できるようにする考えを示した。
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