16歳以下の未成年者を保護する責任をソーシャルメディアプラットフォームに課すことを目的とする法案が、米国時間2月16日に提出された。これは、ソーシャルメディアが子どもにもたらす影響に関する一連の議会公聴会を経て、Richard Blumenthal上院議員(コネティカット州選出、民主党)とMarsha Blackburn上院議員(テネシー州選出、共和党)が共同で提出したものだ。
「Kids Online Safety Act」(未成年者オンライン安全法)と呼ばれるこの法案は、各プラットフォームに対し、未成年者による利用や未成年者の個人データの利用を制限する設定の提供を義務付けている。提案されている設定には、ユーザーの個人データを利用しておすすめコンテンツを表示する「アルゴリズムベースの推奨システム」のオプトアウトも含まれる。TikTokがユーザーのスクロールを促すために採用しているアルゴリズムは、こうしたシステムの一例だ。
さらにこの法案は、未成年者への危害を防ぐための注意義務をソーシャルメディアプラットフォームに課している。この法案が実際に法律になった場合、各プラットフォームは、未成年者が嫌がらせや性的搾取を受けたり、薬物乱用、摂食障害、自傷行為、自殺を促されたりすることを防ぐ法的責任を負うことになる。
Meta、Twitter、TikTokにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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