Meta(旧Facebook)の最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏が推進していた仮想通貨プロジェクト「Diem」が終了した。Diem協会のCEOを務めるStuart Levey氏は米国時間1月31日、Diemの資産売却を発表し、連邦規制当局の根強い抵抗をその理由として挙げた。
Diemを管理していたDiem協会の声明によると、Diem Payment Networkの運営に関連するDiemの知的財産などの資産は、Silvergate Capitalに売却されたという。Bloombergは先週、Diemが資本を投資家に返すために資産の売却を検討していると報じていた。
この資産売却により、Metaが推進していた仮想通貨プロジェクトは実質的に終了する。Bloombergは匿名情報筋の話として、Metaは同プロジェクトの約3分の1の資金を提供したと伝えている。残りの資金は、Uber、Shopify、Union Square Venturesなど、さまざまな企業が出資していた。
「Libra」という名称で2019年に初めて発表されて以来、Diemは次から次へと課題に見舞われた。Visa、Mastercard、PayPal、eBayを含む、創設パートナーのうちの5社が、設立直後にプロジェクトから離脱した。規制面では、米議会の賛同を得られず、Diem終了をZuckerberg氏に公に強く要請した議員もいた。
Diemの資産はSilvergateに売却されたが、その一方で現在、Jack Dorsey氏率いるSquareなど多数の企業が仮想通貨への参入を図っており、デジタル通貨の人気は主流になりつつある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」