Apple Watchは、体を動かすモチベーションを与えたり、特に活発な1日を過ごした場合にユーザーを賞賛したり、少し時間をとってリラックスすることを思い出させたり、時間通りに就寝するよう促したりすることができる。しかし、これらの通知は、エナジースコアやコンディションスコアほど個人的、あるいは実用的とは感じられない。
Apple Watchのリマインダーは主に筆者の活動の傾向に基づいて表示されているように感じるのに対し、FitbitとOuraは、それを体の発するシグナルと組み合わせることで、より個人的に感じられるアドバイスを提示している。より的を絞った目標を設定することの全般的な有用性に加えて、休息日は、あらゆる健康運動習慣にとって極めて重要なものだ。体に回復する時間を与え、けがの防止に重要な役割を果たす。
Appleは、ユーザーが自分の体に耳を傾け、過剰な運動をしないように注意を促すことの重要性をすでに認識している。Apple Watchの最新のソフトウェアアップデートと「Apple Fitness+」には、そのことを示す証拠がある。
例えば、Appleのフィットネスプログラムのクラスには、もう少し軽めのエクササイズが必要な人向けの変更オプションが含まれている。さらに、Appleは新しい「マインドフルネス」アプリをリリースし、「watchOS 8」でApple Watchの瞑想ツールを拡充した。また、運動後の心拍数を下げるために時間をかけてストレッチや瞑想をする必要がある人のために、エクササイズ後の「マインドフル・クールダウン」も提供している。
Appleがこうした選択肢を提供しているのは素晴らしいことだが、OuraやFitbit、Whoopなどの企業は、この分野でAppleにできることが他にもたくさんあることを証明している。Appleがエナジースコアに相当する機能を提供していないのは、Apple Watchがネイティブに追跡する睡眠データが他のフィットネストラッカーに比べると少ないことも理由の1つなのではないだろうか、と筆者は考えている。
Apple Watchは睡眠時間をモニタリングするが、競合製品と違って、睡眠のさまざまな段階ごとの時間は計測しない。睡眠はOuraとFitbitのそれぞれのスコアで考慮される要因の1つなので、それが答えの1つである可能性がある。もちろん、これは憶測に過ぎず、確実な答えを知っているのはAppleだけだ。
結局のところ、健康に関する指標が役に立つのは、そうした数値が何を意味するのかを理解できるよう補ってくれる情報が付随する場合だけだ。現時点では、フィットネストラッカーがそれを実践する最も有望な方法がエナジースコアであるため、Appleも近いうちにそうした動きに追随してくれることを期待している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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