Dell Technoligiesは米国時間12月15日、3つのコンセプト製品を発表した。その中でも利便性が高く商品化の見込みがあるのは、ディスプレイにくっつけられるWi-Fi対応のウェブカメラ「Concept Pari」だ。これにより、ビデオ会議の際にカメラに目線を合わせやすくなる。
クライアントソリューショングループの最高技術責任者(CTO)を務めるGlen Robson氏は、「懐中電灯、接着剤、吸盤、マグネットなどを採用した試作品を数多く作ったのちにConcept Pariが出来上がった」と発表の中で述べた。
「これは、対応ディスプレイや充電ドック、スタンド、どこにでも直接設置できる。あるいは手に持っていてもいい」(同氏)
Dellはさらに、同製品を金属製のアームに装着して被写体を上から撮影する様子も紹介している。
このウェブカメラは重さ30gで、1080pの動画を撮影でき、ワイヤレス充電用のUSB-Cドックがある。また、盗撮や不注意によるカメラの切り忘れを防ぐため、逆向きにしてドックに置くこともできる。
2つ目の「Concept Flow」は、Intelなどの企業がワイヤレス充電やディスプレイのワイヤレス接続を推進していた十年前の前向きな時代を彷彿とさせる。
「インテリジェントな作業スペースに歩いていくところを想像してほしい。そのスペースに近づくと、自分が席に着く前にノートPCがディスプレイ、マウス、キーボード、信頼できるネットワークに自動的に接続する。最後に中断した作業を中断したところから再開できる」とRobson氏は述べ、次のように説明している。
「同時に、ノートPCをそこに置くとワイヤレスで充電が始まる(コードを探し回ったり机の下を這ったりしなくてもいい)。次の場所に移動する準備ができたら、席を立つとConcept Flowの近接検知機能が自動的に接続を解除する。場所の移動は非常にスムーズだ」
最後の「Concept Stanza」は筆記用の11インチのタブレットで、カメラやスピーカーはないが、音声入力用のマイクとしても使えるペンが付属しており、Stanzaをダブルタップすると手書き文字をテキストに変換してくれる。
同社は先週、製造時のCO2排出量を大幅に削減するように設計されたプロトタイプのノートPC「Concept Luna」も発表している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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