GAテクノロジーズは11月30日、同社のグループ会社であるリノシーアセットマネジメント(リノシー)が、11月より、RENOSYの不動産投資サービスを利用する顧客向けに、賃貸管理プラン「NEOインカム」の提供を開始したと発表した。
GAテクノロジーズは、不動産テック総合サービス「RENOSY(リノシー)」を提供。リノシーでは、RENOSYの不動産投資サービス利用者向けに、「集金代行プラン」「ワイドプラン」「マスタープラン」の3つの賃貸管理プランを提供してきた。
今回、10月31日をもってマスタープランの提供を終了し、11月より、マスタープランに代わる新たな賃貸管理プランとして、NEOインカムの提供を開始した。
NEOインカムは、ビジネスモデル特許出願中の「将来集合債権譲渡型賃料収受スキーム」を利用した賃貸プランとなる。不動産オーナーが入居者に対して有する賃料債権(賃料を請求する権利)を、リノシーが一括で買い取り、実際の賃料発生の有無にかかわらず、その対価を支払う仕組みだ。
リノシーによると、一般的なマスターリース契約には借地借家法が適用されるため、オーナー(賃貸人)からの契約解除には、正当の事由が必要となり、賃借人からの契約解除が容易な一方で、オーナーからの契約解除はしづらくなっているという。NEOインカムでは、オーナーとリノシーとの間で賃貸借契約を締結しないため、マスターリースに比べてオーナーの意向による契約解除がしやすいとしている。
また、リノシーの運用実績を基に算出すると、例えばコンパクトマンションを35年間所有した場合、エアコンや給湯器など、約230万円の設備交換費用が想定されるという。NEOインカムでは、契約期間内の設備修理費用をリノシーが全額負担することで、オーナーの突発的な出費を防ぐとともに、実際の賃料発生の有無にかかわらず、債権の譲渡対価を支払うことにより、安定的な運用をサポートするとしている。
なお、従来のマスタープランからNEOインカムに移行することによって、オーナーとリノシーとの間の契約が、「賃貸借契約」から「管理委託契約・将来集合債権譲渡基本契約」に変更となるが、サービス内容はマスタープランと同等のままとなる。
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